#モリトーク

第63話

Windows環境のFeedlyを快適に

Web版のFeedly

 “Google リーダー”の終了が決定して以降、人気急上昇中のクラウド型RSSリーダー“Feedly”は、サービスそのものだけでなく、専用クライアントの開発も盛り上がりを見せている。とくにAndroidの場合、公式クライアントのほかに「gReader」や「Press」などのアプリが続々とFeedlyに対応した。

 Windows用のFeedlyクライアントも登場しているが、その数はモバイル環境に比べれば少ない。そのひとつである「Nextgen Reader」はWindows 8専用、なおかつ有料のアプリであり、ほとんどのユーザーがWindows環境では公式サイトのWeb版を利用することになるだろう。

 Feedlyは、「Google Chrome」および「Firefox」用のアプリ・拡張機能を提供している。これらのアプリ・拡張機能をインストールすると、“feedly mini”と呼ばれる独自のツールバーが各Webブラウザーの画面右下に表示され、閲覧しているWebページのRSSフィードをFeedlyへ簡単に登録できる。また、各Webブラウザーのツールバーにボタンが追加されるため、登録済みRSSフィードの未読件数を確認することも可能だ。

 ところが現在、“Google リーダー”から独自サービスへの移行作業に追いついていないためか、これらの機能がほとんど利用できない状態になっている。ただし、「Google Chrome」用のそれはかろうじて、Feedlyの公式サイトへアクセスするためのブックマークとして動作する。そこで今回は、Windows環境でFeedlyを快適に利用するための、最低限の方法を探ってみたい。

 FeedlyへのログインにはGoogleサービスのアカウントを利用するため、「Google Chrome」との相性がとてもよい。Feedlyを使い始めた人の多くが、“Google リーダー”の元ユーザーと考えられ、「Google Chrome」のユーザーである可能性も高いだろう。もしそうなら話は早い。

 そして、筆者がこれだけはインストールしてもらいたいと考える「Google Chrome」用拡張機能が「RSS Subscription Extension」だ。この拡張機能は、閲覧中のWebページからRSSフィードを検出した場合に、アドレスバーの右隅にRSSアイコンを表示する。また、RSSフィードの内容を新規タブにプレビュー表示し、Web型RSSリーダーへの登録も橋渡ししてくれる。

 「RSS Subscription Extension」は“Google リーダー”時代から有名であり、すでに導入している人も多いかもしれないが、標準の設定ではFeedlyに対応していないため、オプション画面にて所定の作業を完了させる必要がある。まずは[追加]ボタンをクリックし、“説明”欄には“Feedly”、“URL”欄には下記のURL文字列を入力しよう。

http://cloud.feedly.com/#subscription/feed/%s

 すると、「RSS Subscription Extension」のアイコンをクリックし、RSSフィードのプレビュー画面を開いたときに、登録先のRSSリーダーとしてFeedlyを選べるようになる。なお、「RSS Subscription Extension」はRSSフィードのURLをFeedlyへ渡すだけなので、Feedly上での登録操作を忘れないようにしよう。

「RSS Subscription Extension」のオプション画面
RSSフィードの内容をプレビュー表示する「RSS Subscription Extension」

 Feedly開発者のブログによると、今後2週間のうちに不具合や機能不足を改善するとしているので、上述した拡張機能の問題が修正される日も近いだろう。それでも、シンプルに使いたいのであれば、「Google Chrome」と「RSS Subscription Extension」の組み合わせでも十分なので、ぜひ試してもらいたい。

(中井 浩晶)