ニコニコ自作ゲームPick Up
第1回
ゲームいっぱいに広がるアスレチック空間!「SANXEN WORLD」
みんなでステージを組み立てるマップ共有型アクションゲーム
(2013/7/25 11:04)
今週から始まる新連載『ニコニコ自作ゲームPick Up』では、“ニコニコ動画”で開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス2”の参加作品の中から、ゲームフェス運営がピックアップしたゲームを毎週紹介していく。今回はマップ共有型の横スクロールアクションゲーム「SANXEN WORLD」を紹介する。
ブロックを置いて行きたい場所へ
ブロックを設置しながら、いろんなところを探索する。それが「SANXEN WORLD(さんぜんワールド)」というアクションゲームだ。
ゲームを開始するとそのまま、サイドビューのだだっ広い空間にプレイヤーキャラが現れ、四方八方いろんな場所へ移動することができる。移動のほかジャンプに攻撃と基本操作はカーソルキーだけで行え、ファミコンのアクションゲームのようにシンプル。のどかなBGMと可愛らしい敵キャラのアイコンに、思わずほのぼのとしてしまう雰囲気の作品だ。
しかしこのゲーム、プレイすればするほど奥の深さに気づかされる。敵を倒したり、エリアのどこかに置いてある宝箱を開いたりすることで手に入るお金を使って、ゲーム画面のいろんなところにマウスでブロックを配置することができるのだ。だからジャンプしても届かない場所に行きたいときは、空中にブロックを置いて足が届くようにしたり、逆に配置してあるブロックをクリックして取り消すことで、通れなかった場所に行くことができるようになる。ブロックは他にも敵を閉じ込めたり、下に落ちないための足場にしたりとプレイヤー次第でいろんな使い方ができるため、自由度が非常に高いのである。
ショップや休憩所は自分のブロックで組み上げよう
さらに、ブロックは特定の置き方をすることで、さまざまな建造物に変化させることができる。たとえば、三角の形にブロックを配置すると薄い板のエレベーターになったり、6個のブロックを使って横長の長方形になるようブロックを配置するとジャンプ台になったりする。
他にもさまざまな組み合わせにより、ワープゾーンやセーブポイント、さらにはプレイヤーのステータスを上げることのできるショップや、体力を回復できる休憩所なども自由に作成することができるのだ。
これにより、たとえば敵にぶつかってダメージを受けても休憩所を作成して回復すればいいし、もっとジャンプ力を上げたいと思えば、ショップを作成してお金で能力アップしてもいい。どんどん自分が動きやすいようにしていくことができるのだ。ただし、たくさんのブロックを配置するにはたくさんのお金が必要になるので注意が必要だ。
この広いアスレチックをみんなで遊ぼう
実はこのゲームの空間はひとりだけのものではない。なんと、配置したユーザーブロックはネットを通じて他のプレイヤーのものと共有されているのだ。共有はリアルタイムではなく、ゲームをいったん終了してから再び開始すると、他のプレイヤーによる変更が反映されているという仕組みだ。
プレイ中に他のプレイヤーと遭遇することはないので、気がついたらどんどんブロックが更新されて全く別の景色になっていることがある。誰かが作った道を渡ったり、建造物を利用したりすることはもちろん、ブロックを消して別の道や建造物を組み立てることも可能だ。相手がどんな思いでブロックを置いたのかを想像しながら世界を巡るのも楽しいだろう。
このゲーム、特にゴールというのは決まっていない。ゲームの作者さんによると、ショップで手に入る最高額のアイテム“CROWN”を獲得することが一応の目標であるということだが、特に目指さずにプレイしても十分楽しめるだろう。敵をひたすら倒してお金を貯めるのに熱中するもよし、ひたすら上を目指してエリアを登っていくのもよし。あたかも子供の頃に公園にあったアスレチックの中を遊ぶような感覚でプレイすると、きっと楽しいはずだ。
「Minecraft」や「テラリア」といった広大なオープンワールドをひたすら探索するようなゲームが好きな人はハマること間違いなし。自分の感覚を頼りに、みんなで組み上げた巨大なアスレチックの中を冒険してみよう。
- 【著作権者】
- しまげ 氏
- 【対応環境】
- Flashが動作するWebブラウザー
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
ニコニコ自作ゲームフェス2とは
“ニコニコ自作ゲームフェス”は、ゲームを作る人、遊ぶ人、二次創作をする人をつなぎ、個人で作ったゲームがもっと多くのひとにプレイされるようになることを目指す祭典。2回目の開催となる“ニコニコ自作ゲームフェス2”は、2013年6月13日(木)から10月6日(日)の間で作品募集を行ない、11月4日(月)に“ゲームマーケット2013秋”の会場にて授賞式を実施する。
応募対象は2013年6月1日時点で未発表のオリジナルゲームで、誰でも自由に遊べるように配布してあり、無料でもそれが体験できるもの。ニコニコ動画にゲームの紹介動画を投稿することで応募可能。詳細は下記公式サイトを参照してほしい。