【第402回】
「HSPTVブラウザ」で遊んでみよう!
“HSPプログラムコンテスト2009”にエントリーされた3本のゲームをご紹介
(10/01/22)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、毎年恒例となっているプログラムのコンテスト“HSPプログラムコンテスト2009”の“HSPTV部門”に応募された作品のなかから、編集部がオススメする3本のゲームを紹介しよう。
インストールなしでフラッシュゲームのように手軽にプレイ
“HSPプログラムコンテスト”は、フリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」(以下、「HSP」)で作成したプログラムのコンテスト。コンテストの部門は、ファイルサイズに制限のない“一般作品部門”と「HSPTVブラウザ」の画面内で動作させるといった制限がある“HSPTV部門”の2部門が用意されている。
今回紹介する“HSPTV部門”に応募されたゲームは、すべて「HSP」とともにインストールされる「HSPTVブラウザ」の中で動作する。これらのゲームは、個別にダウンロードしたりインストールする必要がなく、Webブラウザー上で遊べるフラッシュゲームのように、「HSPTVブラウザ」を起動して作品を選択するだけで手軽にプレイすることが可能だ。
「HSPTVブラウザ」では、今回紹介するゲーム以外にも、過去のコンテスト作品など多数のゲームが登録されているので、時間の許す限りいろいろなゲームに挑戦してみよう。
物理エンジンを使ったリアルな挙動と爽快感が楽しい「ボウリング(笑)」
まずはじめにご紹介するのは、物理エンジンを使った横視点型の2Dアクションゲーム「ボウリング(笑)」だ。ゲームのルールは単純で、ステージの左端から黄緑色のボールを投げて、ステージ上に配置された麻雀で使う千点棒のようなピンを5投以内ですべて倒すのみ。ボールやピンのリアルな挙動が特長で、“HSPプログラムコンテスト2009”において“物理エンジンOBAQ賞”に入賞している。
ボールは、マウスをドラッグしながら離すことで、投げる強さや方向をコントロールできる。ただし、フィールド上にはピンにボールを当てにくくするためのブロックが配置されており、ピンのなかにはブロックを足場として空中に浮いているものもある。そのため本作では、通常のボウリングのように地面の上でボールを転がすだけでなく、高い位置にあるピンを狙うために勢いよく投げ飛ばすことが可能。
ピンとブロックの位置関係によっては、ブロックをかわすようにボールを投げたり、ときにはボールを思い切りぶつけてブロックを弾き飛ばす必要もあるだろう。とはいえ、本作はあまり頭を使ってプレイするのではなく、思い切りボールをぶつけてブロックやピンがガラガラと崩れていく爽快感を単純に楽しむのがオススメだ。
さらに、本作はオリジナルのステージを作成してほかのユーザーと共有することが可能で、基本的にはほかのユーザーが投稿したステージをプレイする仕組みとなっている。ステージは、配置したいパーツを選択してステージ上の任意の位置へ置くだけの簡単な操作で作成できるので、すでに投稿されているステージを参考にしながらオリジナリティあふれるステージを作成してみよう。
- 【著作権者】
- GAM-22 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.6
ブロックを回転させて輪を作って消していくパズルゲーム「Kagome」
「Kagome」は、シンプルなルールながらも奥の深い2Dパズルゲーム。フィールドには、正方形のブロックが縦12マス×横18マスで敷き詰められており、それぞれのブロックには直線またはL字の線が書かれている。
ブロックをマウスでクリックすると、そのブロックの向きを90度ずつ回転させることが可能。これを繰り返して、ブロックに書かれている線をほかのブロックの線とつなげて正方形や凸の形をした輪を作ることで、つながったブロックを消すことができる。ブロックを消すとスコアが加算され、制限時間内にハイスコアを目指すのが目的だ。
ブロックが消えると消したブロックの上にあるブロックが落下するほか、その上に新たにブロックが出現する。ブロックが落下したあとに続けて新しい輪を作ることで連鎖が成立し、より高いスコアを得ることが可能。ブロックが落下している間もほかのブロックを回転させることができるので、すばやい操作と判断力があれば、長く連鎖を続けることもできるだろう。
- 【著作権者】
- ふんすけ 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1
崩されちゃいけないブロック崩し「逆ブロックくずし」
最後は逆転の発想から生まれたブロック崩しゲーム「逆ブロックくずし」をご紹介しよう。通常ブロック崩しゲームといえば、画面下側にあるバーを操作して、画面上側に敷き詰められた多数のブロックを少しずつ崩していくのが一般的。あと少しですべてのブロックを崩し終わるというときにボールを落としてしまうと、悔しさとともに次は必ずクリアしてみせるという気持ちが生まれる中毒性の高いゲームだ。
ところが「逆ブロックくずし」では、通常通り画面下側にバーが用意されているものの、画面上側には小さなブロックが1つぽつんと置かれているのみ。これなら簡単にクリアできるだろうとたかをくくっていると、プレイヤーが動かせるのはバーではなく、ぽつんと置かれたブロックの方だと気づく。本作はプレイヤーがブロックの立場となって、バーが弾くボールに崩されないようにフィールド内を逃げ回るのが目的だ。
操作は簡単で、キーボードのカーソルキーを使ってブロックを操作するだけ。ブロックはフィールド内を上下左右自由に動き回ることができ、ボールにぶつかってしまうと即座にゲームオーバー。ボールがすべて画面下側へ落ちるか、画面右下に表示される残り時間が0になるまでボールに当たらないように逃げ切れればステージクリアとなる。
ステージを進むごとに難易度が上がり、飛び交うボールの数が増えていくほか、バーの動く速度が上昇していく。ステージ6あたりからは、弾幕シューティングさながらにやりがいならぬ“避けがい”を味わえるだろう。
- 【著作権者】
- Saku 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.10