週末ゲーム

美少女たちの大熱戦! 2D対戦格闘ゲーム「Shadow Arts Plus」

コンボ・超必殺技が手軽に出せて初心者にもお勧め。カットイン演出にも注目

(12/03/23)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、手軽に楽しめて初心者にもオススメの2D対戦格闘ゲーム「Shadow Arts Plus」を紹介しよう。

キャラクターはすべて女の子!

お手軽にコンボが決まるのが楽しい対戦格闘ゲームお手軽にコンボが決まるのが楽しい対戦格闘ゲーム

前作「Shadow Arts」で中ボスとして登場した“牛山塔子”も使用可能となっている前作「Shadow Arts」で中ボスとして登場した“牛山塔子”も使用可能となっている

 「Shadow Arts Plus」は、2Dサイドビューのステージで、1対1の闘いを繰り広げる対戦格闘ゲーム。“お手軽”&“登場キャラクターは女の子だけ”というのが特徴となっており、簡単に気持ちのいい連続技やド派手な必殺技を繰り出せるのが醍醐味だ。本ゲームは2007年に公開された「Shadow Arts」を大幅にリニューアルしたもので、使用キャラの増加、グラフィックの更新、ゲームモードの追加など全面的に変更が行われており、プレイしたことがある人も改めて楽しめる内容となっている。

 プレイヤーが選べるキャラクターは、新宿の高層ビルの窓から月を眺めることが趣味の女子高生“笹塚美衣”、デザイナーを目指す専門学校生の“相本凛子”、テクノロジーを愛する理系大学生“五葉つくば”など計9人。それぞれの必殺技には、PCに詳しい人ならニヤリとしてしまうモチーフが含まれているのも面白いところだ。キャラクター自体の性格も、服に異常にこだわる女子高生、次元大介の大ファンでスーツを愛用する探偵、プライドが高く高飛車というお約束的なお嬢様、実業団のバレーボールで活躍する姉御肌の女性など個性豊か。キャラクターにはボイスが用意されており、勝利時にしゃべるセリフも魅力のひとつだ。

登場キャラクターはすべて女の子。PCに関係したものがモチーフになっている登場キャラクターはすべて女の子。PCに関係したものがモチーフになっている

戦い方によって勝利後のコメントが変化するのもポイント戦い方によって勝利後のコメントが変化するのもポイント

多くの必殺技と変化する通常技で多彩な攻撃が繰り出せる

 操作はキーボードのほかゲームパッドにも対応しており、それぞれ割り当てを自由にカスタマイズ可能だ。主なアクションは格闘ゲームとしてはオーソドックスで、左右移動とジャンプ・しゃがみ、小・中・大の攻撃、相手と逆方向へ移動ボタンを入れてガード、移動ボタンの連続押しで前後へのダッシュ移動となっている。このほか、“Ex ジャンプ”ボタンにより遠くまでのジャンプが可能となり、“ゴーストSHADOW”ボタンではガード不能技を1ラウンドに3回まで発動できる。

 また、必殺技は飛び道具や、突進するもの、ワープするもの、連続技になるものなど実に多彩。技の出し方はゲーム付属のマニュアルで確認可能だ。さらに、攻撃を当てる、当てられる、ガードすることで増加していく画面下のスペシャルゲージを消費することで超必殺技も繰り出せる。超必殺技は1から3のレベルがあり、レベルの数だけスペシャルゲージを消費する。スペシャルゲージは9つまでストック可能だ。

 なお、超必殺技はレベル1なら“Ex ジャンプ”ボタン、レベル2/3なら“ゴーストSHADOW”ボタンとの組み合わせによる簡単な操作で手軽に繰り出せる上、キャラクターのイラストがカットインされるなど、派手な演出が楽しめる。

“ゴーストSHADOW”は分身を飛ばす防御不能技。1ラウンドに3回だけ使える“ゴーストSHADOW”は分身を飛ばす防御不能技。1ラウンドに3回だけ使える

見どころは超必殺技。キャラクターの大きな1枚絵がカットインされる見どころは超必殺技。キャラクターの大きな1枚絵がカットインされる

 ゲームモードは2ラウンド先取で勝利し、全10ステージを戦う“ノーマル”、敵の体力が一定量減ると次のキャラクターが登場し、1ステージで4人と連続で戦う全6ステージの“サバイバル”、全1ステージで7人もの敵と連続で戦う“トライアル”、相手が攻撃してこない練習用の“トレーニング”の4種類となっている。ノーマルモードは、戦い方によって勝利後に表示される画面でキャラクターの態度が変化するのが面白い。クリア後にはランクと称号が表示されるので、最高ランクを目指してやり込むのも楽しい。

手堅く連続技か、逆転狙いの超必殺技か

 小、中、大と攻撃を繰り出すだけで連続技になりやすいなど、通常技でも気持ちよく攻撃を叩き込めるのも楽しさのポイント。また、中、大の攻撃は方向キーとの組み合わせで変化するものが多い。なかでも立った状態で相手と逆方向に移動ボタンを入れての中攻撃で、相手を空中に浮かせるアッパー系の技に変化することは覚えておきたい。浮いた相手に対して、さらにアッパー攻撃で浮かせて大ダメージも狙えるのだ。

 逆に浮かされた場合は、攻撃ボタンを押すことで防御可能な体勢に立て直せる。このほか、相手方向へのダッシュ移動中に攻撃ボタンでダッシュ攻撃となり、相手の意表を突きたいときに便利だ。

超必殺技は強力だが通常の攻撃であっさり潰される。使うタイミングが重要超必殺技は強力だが通常の攻撃であっさり潰される。使うタイミングが重要

 スペシャルゲージは、攻撃を出していればアッという間にストックされていく。それだけに大ダメージを狙うならば超必殺技が一番ではあるが、威力の大きさと引き替えに、発動までにスキがあるものが多く、通常の攻撃で簡単に失敗させられてしまう。連続技に組み込んだり、敵が空中にいるなど無防備な状態をうまく狙わないとなかなか決まらない。手堅く相手の体力を減らすなら、通常攻撃とスキの少ない必殺技を組み合わせていくのがベターだ。また、キャラクターによって近距離が得意、遠距離が得意といった特長がある。好みのキャラを決めたら、まずはトレーニングモードで研究してみるといいだろう。

 ボタンを適当に押しているだけでも結構連続技が決まるので、初プレイから気持ちよく遊べるのはうれしいところ。超必殺技のカットインはかっこよく、キャラクター選択時に押すボタンによって服の色を全6色から選べるなど、細かな演出もある。対戦モードも用意されているので、友達と遊ぶのもいいだろう。手軽に遊べる格闘ゲームを求めているなら、ぜひともプレイしてほしい1本だ。

【著作権者】
muraya 氏
【対応OS】
Windows 95/98/Me/2000/XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0

(芹澤 正芳)