マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第42回バッテリーの“持ち”をよくしたい。Windows 10 Mobileの場合
バッテリー節約機能と通知系機能を組み合わせる
2016年9月5日 06:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。
早めにバッテリー節約機能を有効にして、許可するアプリを取捨選択する
スマートフォンデバイスを使いこなす上で、もっとも重要なのがバッテリーの持ち具合である。Windows 10 Mobileデバイスに限った話ではないが、内蔵バッテリーによる駆動時間はデバイスの使い勝手に直結し、その印象も大きく変化するのは本誌読者ならご承知のとおり。モバイルバッテリーを携帯する方も少なくないが、Windows 10 Mobileなら“バッテリー節約機能”を活用すべきだ。
バッテリー節約機能は、メールやカレンダーの自動同期、ライブタイルの更新などを一時的にオフにすることで、電力消費を軽減する機能である。具体的には以下のように機能をブロックする仕組みだ。
- 「Outlook メール」「Outlook カレンダー」「People」の同期停止
- VoIPなど特定のカテゴリーに含まれないアプリの停止
- WNS(Windowsプッシュ通知サービス)の停止
- 重要ではない更新プログラムのダウンロード(スキャンは実行)の停止
- ディスプレイの明るさを30%低下
- 製品利用統計情報の送信ブロック(重要な利用統計情報は除く)
既定ではバッテリー残量が20%を切ると有効になるが、複数のスマートフォンを持ち歩いている筆者は、75%を切った時点でバッテリー節約機能が有効になるように設定している。
上図はWindows 10 Mobileバージョン1511で撮影したものだが、Anniversary Updateを適用したバージョン1607は、[バッテリー]からバッテリー節約機能に関する設定が可能になった。筆者が使用しているVAIO Phone BizはVAIOが発表しているように、Continuum機能に問題が発生するため、Anniversary Updateが配信されていないので、ご容赦頂きたい。
基本的にバッテリー節約機能有効時はすべてのアプリ動作を抑止すべきだが、通信系アプリはやはりリアルタイムで使いたいというニーズもあるだろう。その場合は[アプリの追加]から、任意のアプリを追加すればよい。
もう1つのアプローチは、24時間、48時間、1週間の単位でバッテリーを消費した機能やアプリに対する詳細情報を確認できる「バッテリーの使用状況」だ。下図はバッテリー使用状況を1週間に変更したものだが、バッテリーの33.1%がバックグラウンドで消費している。ここから動作の可否を取捨選択して、バッテリー駆動時間をできる限り延ばそう。
なお、[システム]-[/ディスプレイ]の[明るさのレベル]でディスプレイの明るさを下げたり、[パーソナル設定]-[ロック画面]の[画面タイムアウト]でディスプレイがオフになるまでの時間を短くしたり、[パーソナル設定]-[スタート]で暗い背景のテーマを使うといったカスタマイズも効果的だ。
この連載が気に入ったら、いいね!しよう
最新情報をお届けします。