マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第53回

Windows 10 Anniversary Updateで使えない機能がある? Windows 10 Mobileの場合

カメラボタンなどデバイスによって異なる

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。

国内デバイスにもAnniversary Updateがやってきた!

 本誌でも既報のとおり、Qualcomm Snapdragon 618を搭載したWindows 10 Mobileへ、Windows 10 Anniversary Updateの配信が行われた。「VAIO Phone Biz」を発売するVAIOや「NuAns NEO」を発売するTrinityはそれぞれWeb上で配信開始をアナウンスしている。

Windows 10 Anniversary Updateを適用したVAIO Phone Biz

 こちらのページでは、日本マイクロソフトがWindows 10 Anniversary Update適用で実現した新機能を紹介しているが、ここに含まれる機能がすべて国産Windows 10 Mobileデバイスで使用できる訳ではない。たとえば画面がオフの状態でも時計やロック画面を表示し、夜間モードに関する設定を行う「概要画面」はVAIO Phone Bizでは設定不可能だ。

Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド14926をインストールしたLumia 950XLには「概要画面」が用意されている
こちらが概要画面。画面がオフになった後に概要画面が表示され、日時やCortanaのリマインダー、未読メールなどが確認できる
ロック画面には「カメラ」アプリを呼び出すアイコンが加わった(画面左下)。こちらを長押しするとカメラが起動する

 また、新機能ではないもののデバイス本体にカメラボタンが用意されている場合、どのような状態からでも「カメラ」アプリを起動できるが、これらのボタンを備えていないデバイスでは使用できない。このように、デバイスによって“使える機能・使えない機能”があるのだ。

カメラボタンがないWindows 10 Mobileデバイスで、「設定」の[デバイス]-[既定のカメラ]を開いた状態
カメラボタンがあるWindows 10 Mobileデバイスでは、[カメラボタンの長押しでデバイスをスリープ解除してからカメラを起動する]などの項目が並ぶ

 Windows 10 Anniversary Updateの新機能として筆者も気付かなかったが、その「カメラ」アプリにパノラマ撮影機能が加わっている。既にiOSやAndroidも同様の機能を備えているとおり、カメラレンズに収まらない風景や対象物を撮影する際、デバイスを水平もしくは垂直に回しながら全景を撮影するというものだ。

 今回、パノラマ撮影機能を検証するため何度か撮影してみたが、他のスマートフォンと同じく手を動かすのではなく、スマートフォンを構える手ではなく、腰を回した方が撮りやすかった。また、下図に示したパノラマ写真はフォトレタッチアプリでトリミングしているが、デバイスの角度を急に変えると撮影対象がブレてしまうため、本番前に何度か試してみることをおすすめする。

「カメラ」アプリをパノラマ撮影モードに切り換えた状態。矢印の方向にデバイスを傾けていく
パノラマ撮影した結果。マルチディスプレイ環境を水平に撮影したが、他のスマートフォンと同じく慣れが必要だ

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