マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第66回

モバイル通信量の状況を知りたい! Windows 10 Mobileの場合

[データ使用状況]画面で確認&モバイルデータの上限を適切に設定しよう

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。

上限制限でわかるアプリのモバイル通信量

 多くのWindows 10 Mobileユーザーは、MVNO(仮想移動体通信事業者)によるSIMカードを挿して利用中のことだろう。各社のSIMカードは3GB/月など、一定のデータ使用量を定めていることが多く、それを超過すると速度や通信OFFなど各種制限が設けられる。そのため、スマートフォンによるモバイル通信状況を把握するのは欠かせない作業だ。

 Windows 10 Mobileの場合、設定の[データ使用状況]画面でモバイル通信および無線LAN通信のデータ使用状況をひと目で確認できる。[概要]セクションでは、過去30日のデータ使用状況を円グラフで示し、アプリケーションごとに確認することも可能だ。

設定から[ネットワークとワイヤレス]-[データ使用状況]画面を開く
[使用状況の詳細]をタップすると、モバイル・無線LAN通信を消費したアプリケーションを確認できる

 だが、今回注目すべきは[データ通信量の上限]セクションである。[上限を設定]ボタンをタップすると制限方法として、指定なし・月額制・プリペイド・無制限の4種類が選択可能。後は毎月のリセット日やデータ制限量と単位(MB/GB)を選択する。設定を終えると設定の概要が表示され、バックグラウンドの通信が制限可能になるが、個別設定はできない。なお、バックグラウンド通信の制限は、表示しない・上限に近づいたとき・常にの3種類から選択できる。

[上限を設定]ボタンをタップし、ドロップダウンリストから制限方法を選択する
月額制を選択した場合、図のように月単位で使用できるモバイル通信の各種設定が可能。最後に[保存]ボタンをタップする
設定後はこの画面が有効になり、設定の変更やバックグラウンドの通信制限が可能になる

 設定後の[データ使用状況]画面はデザインが変化し、設定したデータ制限量に対する使用量と、制限をリセットするまでの期間が数値で示される。興味深いのは、アプリケーションのデータ使用量が、下図に示したように、モバイル通信と無線LAN通信で切り分けられる点。それぞれに[使用状況の詳細]が設けられ、よりわかりやすくなる。

モバイルデータの上限を設定すると、[データ使用状況]画面のデザインが変化する

 他方でWindows Insider Program参加者の間でテストが続いている、Windows 10 Mobile Insider Previewでは、最初から[データ使用状況]画面のデザインが大きく異なる。上限未設定の状態でもモバイル通信と無線LANのデータ使用状況を切り分け、アプリケーションごとの使用量もドロップダウンリストで切り換えられるようになった。

Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド14959の[データ使用状況]画面。最初からモバイル通信と無線LAN通信が切り分けられている
[使用状況の詳細]をタップすると、アプリケーションのデータ使用量をモバイル通信・無線LAN通信ごとに確認できる

 また、新たな項目として[Use cellular instead of Wi-Fi](無線LANの代わりにモバイル通信を使用する)が加わる。このオプションは、Windows Phone 8.1時代の設定項目が復活した形だ。選択肢は、Never(使わない)・When Wi-Fi is poor(無線LANの性能が低い場合)で既定値は後者となる。MVNO SIMは大手キャリアの通信環境と異なり、混雑時はモバイル通信状況は著しく低下するため、役立つ場面を想定できないが、高品質なMVNO SIMカードを挿しているユーザーにとっては便利な機能となりそうだ。

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