マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第88回

インスタのライブ配信機能をWindows 10 Mobileでも使いたい

最新版の「Instagram」で対応!

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。

バージョン10.4.2は動画関連機能を強化

 画像・動画投稿SNSである「Instagram(インスタグラム)」は2016年4月にUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)版アプリをリリース済みだが、2017年1月末にバージョン10.4.2をリリースし、動画関連機能を大幅に強化した。Instagramについては過去の記事をご覧頂きたいが、新バージョンでは最大60分間のライブ配信に対応し、Windows 10 Mobileデバイスからの動画配信が可能になっている。

メイン画面にあるカメラアイコンをタップし、画面下部から[ライブ]を選択することでライブ配信が可能になる
ライブ配信中は視聴者とテキストベースのチャットも楽しめる

 今回Windows 10 Mobile バージョン1607で検証してみたが、基本的な機能はiOS版「Instagram」と同じ。しかし、実際にライブ配信を実行してみると、タイミングによってはアプリ本体が落ちてしまうこともあった。また、本バージョンの新機能か確認できなかったが、1秒間に5枚の画像を撮影して、その内容を動画として再生する“Boomerang”や、撮影ボタンを押し続けることなく動画を撮影できる“ハンズフリー”も利用可能になっていた。

 この背景にはInstagramの開発元であるFacebookが、2013年に買収した企業Osmetaの存在が大きい。Osmetaツールは異なるプラットフォームでユーザーがアプリを実行する“Meta Operating System”を実現するものだが、Facebookは当初利用していた「Windows Bridge for iOS(Project Islandwood)」からOsmetaに切り替えることで、UWP版の「Facebook」や「Messenger」、「Instagram」のリリースに至っている。その結果、パフォーマンス的な問題は残っているが、iOS/Androidなど先行するプラットフォームと同じ機能が利用可能なったのだ。

新機能か確認できなかったものの、他ユーザーのライブ配信の視聴やコメント投稿も可能だった

 アプリ不足で悩まされるWindows 10 Mobileだが、Microsoftだけではなく大手サードパーティーベンダーも独自のアプローチで、UWPアプリの開発およびリリースに取り組んでいる。また、噂レベルだがMicrosoftは、UWPアプリしか実行できない「Windows 10 Cloud」の開発に取り組んでおり、今後もUWPに注力する姿勢に変わりない。その結果、Windows 10 Mobileの利便性も向上していくだろう。1人のWindows 10 Mobileユーザーとしてこの流れを歓迎したい。

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