いまさら聞けないWindows 10のTips
第107回「怪しいファイル」ってなによ? その手掛かりの1つとなる「拡張子」を表示する
2017年5月3日 06:10
度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。
エクスプローラーでファイルの拡張子を表示するには
最近では、取引先や顧客からのメールを装って、巧な内容で添付ファイルを実行させるセキュリティ被害が増えているようです。
確かに「ご確認をお願いします」なんてメールが、見知っている人のアドレスから送られてくれば、疑いなく添付ファイルをダウンロードして開いてしまうのも無理はありません。
しかし、このような方法では、添付ファイルの見た目と中身が違うなどということも珍しくありません。たとえば、PowerShellで作成された悪意のあるコードを含むショートカットファイルが添付されていて、うっかりクリックすることでコードが実行され、別のマルウェアをダウンロードするなどという例があります。
よくよく考えれば、ショートカットファイルが送られてきた時点で、十分にあやしい状況と言えますが、ファイル名やアイコンだけでは見逃してしまう可能性があります。
そこで利用したいのが拡張子の表示です。拡張子を常に表示するようにしておけば、ダウンロードしたファイルの拡張子が「.lnk」と表示されるので、ここで「あやしい」と感じる可能性があります。
ZIPで圧縮された複数のファイルの中にPowerShellを示す「.ps1」の拡張子を見つけるだけでも、「あやしい」と思えるはずです。
大切なのは、手がかりを少しでも多く得られるようにしておくことです。拡張子があるのとないのとでは、手がかりの数が1つ違ってきます。
「あやしいメールやあやしい添付ファイル」なんて実際にはわからない、という意見もありますが、手がかりを少しでも増やしておけば、そう感じる可能性を多少なりとも高くすることはできるはずです。