いまさら聞けないWindows 10のTips
第108回そのファイル見えてますよ! 隠しファイルの落とし穴
2017年5月5日 06:10
度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。
隠しファイルの特性とは
秘密の買い物リストだったり、心の闇を綴った日記だったり、誰のPCにも、人に見られたくないファイルの1つや2つはあるものです。
そんなファイルをカモフラージュするための1つの方法として、隠しファイルという手法があります。
ファイルのプロパティで[隠しファイル]にチェックを付ければ、フォルダーからファイルが姿を消し、見えなくなるというものです。
エクスプローラーのリボンから[表示]をタップして、[隠しファイル]にチェックを付ければ表示されるので、人に言えないほしいものが見つかったり、心に闇が1つ増えたら、ファイルを見えるようにして編集すればいいことになります。
リボンからチェック一つで見えるようになるので、「隠し」というほど大げさな機能でありませんが、うっかりプレゼン画面でファイル名が表示されるなどというミスを犯さずに済むのがメリットです。
ファイルを検索しても、隠しファイルは標準では対象外になるので、ファイルが姿を現すことはありません。また、エクスプローラーの起動直後に表示される「クイックアクセス」の「最近使用したファイル」にも”基本的には”隠しファイルは表示されないので、プロジェクターで大画面で映し出されても会場がざわつくことはありません。
しかし、こんな隠しファイルにもいくつか重要な注意点があります。
●ファイルの履歴
1つはアプリでファイルを開くときなどに表示される履歴です。過去に開いたファイルのリストが表示されますが、ここには隠しファイルもしっかりと表示されてしまいます。
●隠しフォルダー内のファイル
隠しフォルダーに保存したファイルにもきちんと隠し属性を設定しておきましょう。フォルダーが見えないからと安心していると、そのファイルがエクスプローラーの「最近使用したファイル」の一覧に姿を現します。
●隠しファイルに設定した直後
ファイルのプロパティで隠しファイルに設定したからといって安心してはいけません。設定直後、エクスプローラーの「最近使用したファイル」に隠しファイルに設定したはずのファイルが見えていることがあります。あわてず、もう一度、ファイルを開いて保存しなおしてみましょう。今度は一覧に表示されないはずです。
以上、その欠点をしっかりと理解したうえで、隠しファイルを活用するといいでしょう。