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「Firefox 141」が安定版に ~タブのAI整理やアドレスバーの単位変換器などを追加
セキュリティ関連の修正は18件
2025年7月23日 14:17
Mozillaは7月22日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v141.0をリリースチャネルで公開した。メジャーバージョンアップとなる「Firefox 141」では、タブの整理機能「スマートタブ」が導入。タブをドラッグ&ドロップしてタブグループを作成する際、ローカルAIが類似したタブを探してひとまとめにするコマンドが利用できるようになった。
ただし、この機能はプログレッシブロールアウトの一部となっている。一部環境より段階的に提供範囲が拡大されるので、「Firefox 141」へ更新してもすぐには利用できるとは限らない点には注意したい。
そのほかの新機能は以下の通り。開発者向けにも、Windows環境で「WebGPU」が有効化されるなどの改善が行われている。
- 垂直タブでサイドバーの下部にあるツールエリアのサイズを調整できるように。仕切り線を下にドラッグすれば常時表示するツールを減らし、より多くのタブを表示できる。溢れたツールはオーバーフローメニューからアクセス可能
- Linux版で「Firefox」のメモリ使用量を削減。パッケージマネージャーによってアップデートが適用された後に強制的に再起動する必要がなくなった
- ブラジル、スペイン、日本で住所の自動入力が有効に
- 「Firefox」のアドレスバーで単位変換が可能に。長さ、温度、質量、力、角度に加えタイムゾーンの計算にも対応しており、結果を選択するとそれがクリップボードにコピーされる
- バレンシア語版「Firefox」のスペルチェッカーにカタロニア語辞書を内蔵
- 言語翻訳の拡充(アルバニア語、グジャラート語、ヘブライ語、ヒンディー語、カンナダ語、マレー語、マラヤーラム語、ペルシア語、テルグ語)
セキュリティ関連の修正
セキュリティ関連の修正は、18件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中2番目の「High」が6件、3番目の「Moderate」が9件、最低の「Low」が3件となっている。攻撃に悪用可能なクラッシュやメモリ破損が対策されているので、できるだけ早いアップデートをお勧めする。企業向けの延長サポート版「Firefox ESR」や「Thunderbird」でもセキュリティ修正が行われている。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。