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Mozillaがaddons.mozilla.orgのアドオンポリシーを改訂 ~クローズドグループアドオンを開放など

userScripts APIのポリシー追加、ソースコード提出ガイドラインの改訂も

 Mozillaは6月23日(米国時間)、addons.mozilla.org(AMO)のアドオンポリシーを改訂すると発表した。2025年8月4日から有効となる。主な変更点は以下の通り。

クローズドグループアドオンを公開

 特定のユーザーグループ内のみで利用できるクローズドグループアドオンは、従来禁止されていたが、今回から禁止が解除された。開発者がアクセス制限をかけた拡張機能をより柔軟に公開できるようになる。

ユーザーデータの同意と管理に関する用語を更新

 ユーザーデータの同意と管理に関する用語を明確化し、「collection of data(データの収集)」と「transmission of data(データの送信)」という用語が混同されないよう、データに関する懸念事項は全て「transmission of data」に統一した。

AMOでのプライバシーポリシーホスティングが不必要に

 アドオンのプライバシーポリシーをAMOでホストする必要がなくなった。今後は、開発者自身がホストするプライバシーポリシーへリンクすることを推奨している。これにより、プライバシーポリシーを改定しても、AMOに新しいバージョンを提出せず、容易に更新できるようになるだろう。

ユーザースクリプトAPIのポリシーが追加

 ユーザーがスクリプトを使ってWebサイトの見た目や動作を変更するアドオンのユーザースクリプトマネージャー以外は、userScripts APIの利用を禁止するポリシーが追加された。userScripts APIはユーザースクリプトマネージャー自体の拡張・改変には利用できない。

ソースコード提出ガイドラインの改訂

 アドオンの登録申請には、従来からトランスパイル、ミニファイ、その他の機械生成形式を問わず、レビュー可能なソースコードの提供が必須となっている。今回の改定では、依存関係があるリソースは、ソースコードパッケージに直接含めるか、公式パッケージマネージャーを通じてダウンロードする必要があることが明示的に規定された。