本当にWindows 10って使えるの?
Windows 10の“インサイダー”なら、“一足先”に新技術を体験可能
(2016/5/10 05:05)
Windows 10への無料アップグレードが、今年7月29日で終了する予定だ。また、Windows 7の延長サポート期間も残り4年を切っており(*1)、“その後”をどうするか、そろそろ考えたいところ。
そこで本連載では『Windows 10にすべきか悩む……』という人向けに、“Windows 10って使えるのか?”を紹介している。
*1Windows 7の延長サポート期間は2020年1月14日まで
Windows Insider Programに参加すれば常に最新のWindows 10を楽しめる
これまでお伝えしたようにWindows 10にはホットなトピックが多数用意され、魅力的なOSになりつつある。OSの重要な仕事である安定性を欠いてしまうが、Windows Insider Programに参加することで、今回列挙したような機能をすぐに使えるのも魅力の1つだ。
Windows Insider Programの仕組みを少々説明しよう。MicrosoftのWindows開発チームは常にコードを書き、Windows 10のビルディングを行っている。それを社内では“Canary(カナリア)”リングと称し、一部の開発チームでテストを実行。一定の安定性が確認できたら、開発チームが所属する“Windows and Devices Group”に配布を実行する。これが“Selfhost”と呼ばれるリングだ。そしてその後、Windows Insider Programに参加し、“Fast”リングを選択しているユーザーへWindows Update経由で配布している。
冒頭で安定性について述べたが、ある程度の安定性と新機能の両者を欲するユーザーなら、スローリングを選択するも手段の1つだ。ちなみに上図の“Fast”リングと“Slow”リングの間にある“Microsoft”リングは、Microsoft社員が対象。日本マイクロソフトでもWindows 10関係者は本リングもしくは“Fast”リングを選択していると以前筆者に説明していた。新機能よりも安定性を重視する場合は“Release Preview”リングを選択するとよい。こちらは正式リリース直前に配布が始まるので、クリティカルなバグはほぼ改善されているだろう。
筆者は初期の段階からWindows Insider Programに参加し、日々仕事に使うデスクトップPCを“Fast”リングで使用している。確かに首を傾げてしまうような現象や、OSの再インストールを必要とする場面があったのも事実だが、常に最新のWindows 10を楽しめるのは魅力的だ。リリースから約1年経つ今だからこそ、Windows 10の魅力を本誌読者には改めて知ってほしい。
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