やじうまの杜
「Turbo Pascal」など懐かしの開発ツールが無料 ~エンバカデロのミュージアムサイト
最新のビジュアル開発ツールも無償で試せます!
2017年10月16日 06:10
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
寡聞にして知らなかったのですが、「Delphi」をはじめとする統合開発環境のデベロッパーであるエンバカデロ(昔のボーランドですね!)が、ミュージアムサイトで「Turbo C」「Turbo Pascal」「Turbo C++」などのコンパイラーを“アンティーク ソフトウェア”として無償で配布しています(要“Embarcadero Developer Network”アカウント)。
いつまで DL できるか不明ですが、MS-DOS 用の Turbo C++ / Turbo Pascal (英語版) が Antique Software として公開されています。イリーガルでない本物です。https://t.co/nHTVtANeGvpic.twitter.com/VS9TkVqBhI
— DEKO (@ht_deko)2017年10月9日
“Embarcadero Developer Network”自体も“アンティーク”級の古いWebサイトのようで、あちこち動作があやしい気がするのですが(“community.embarcadero.com”へ衣替え中のようですね)、一応「Turbo C」や「Turbo Pascal」を「Google Chrome」でダウンロードできることを確認しました。こうした歴史あるソフトウェアをミュージアムサイトで公開できるのも、伝統あるデベロッパーならでは。スゴいことだと思います。
Turbo Pascal 5.5 を動作させてみたトコロです。pic.twitter.com/d5CNPPi6il
— DEKO (@ht_deko)2017年10月10日
残念ながら、筆者は「Delphi 4」あたりからしか知らないですが(無償提供されていた「Delphi 6」であれば使ったことがある方もいるかもしれませんね)、当時はときどき「Borland C++ Compiler 5.5」などにもお世話になりました。その頃を思い出すと、ちょっと懐かしい感じがします。Windowsのオンラインソフト業界が一番盛り上がっていた時期のような……。
ちなみに、現在でもC++言語のコンパイラーは無償で提供されており、個人用途であれば無償で利用できます。
“真っ黒画面に文字を出すだけじゃ退屈だ!”という方のためには、「Delphi 10.2 Tokyo Starter Edition」と「C++Builder 10.2 Starter Edition」が用意されています。こちらも無償で始めることができます。
レトロな開発環境を構築して思い出に浸るもよし、最新の統合開発環境で新しいアプリケーションの開発に挑戦するもよし。この秋はプログラミングに再チャレンジしてみてはいかがでしょうか!