やじうまの杜
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで
状況に応じた3つの方法でアップデート。“ストレージ センサー”の新機能は要チェック
2017年10月18日 12:18
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
日本時間の18日午前2時、「Windows 10 Fall Creators Update」の一般提供が開始されました。
さっそく編集部でアップデートを試してみたので、今回はその様子をご紹介しましょう。ロールバックや不要ファイルの除去方法についても解説しましたので、参考にしていただければ幸いです。
パターン1:“Windows Update”からアップデート
「Windows 10 Fall Creators Update」は、互換性が確認されたデバイスから順次配信されるようです。筆者の手持ちの環境の場合、“Surface Laptop”は“Windows Update”で更新をチェックするだけでアップデートが始まりました。
途中、ネットワーク回線の不調かなにかでアップデートに一度失敗してしまったものの、リトライでは無事にアップデートが完了しました。ユーザー側で必要な操作はほぼないので、この方法がもっともお手軽と言えるでしょう。
メーカー製PCや外部機器を利用している場合は、ドライバーやプリインストールソフトとの相性問題も考えられるので、情報を収集しながら“Windows Update”から入手できるようになるまで待つことをお勧めします。
パターン2:「Windows 10 更新アシスタント」で手動アップデートする
手持ちのデバイスが「Windows 10 Fall Creators Update」のロールアウト第1弾に含まれていない場合は、“Windows Update”をチェックしても「Fall Creators Update」が配信されません。
しかし、ガッカリする必要はありません。Microsoftが用意している「Windows 10 更新アシスタント」を利用すれば、手動によるアップデートが可能です。ただし、これはいわば“人柱”です。多少の問題は自分で解決できる自信のあるユーザー以外は、“Windows Update”からの配信を待つ方が得策でしょう。
「Windows 10 更新アシスタント」は、下記のWebサイトからダウンロード可能です。
[今すぐアップデート]ボタンを押すと「Windows 10 更新アシスタント」のダウンロードが始まるので、案内に従ってセットアップを進めましょう。
パターン3:インストールメディアを作成する
また、「Windows 10 Fall Creators Update」をインストールするためのメディアを作成することも可能です。手持ちのデバイスが複数台ある場合は、ダウンロードが一度で済むこの方法が適しているでしょう。
インストールメディアを作成するには、「Windows 10 メディア作成ツール」を利用します。先ほどと同じサイトで[ツールを今すぐダウンロード]ボタンをクリックするとダウンロードが開始されます。
このツールではインストール用のUSBメモリを作成することができるほか、起動DVDを作成するためのISOイメージファイルをダウンロード可能です。好みの方法を選択してください。
トラブルその1:アップデートしたものの、元のバージョンに戻したくなった
「Windows 10 Fall Creators Update」へアップデートしたものの、システムが不安定だったり、アプリケーションの互換性に問題があったりして、元のバージョンへ戻したくなることがあるかもしれません。
そんな場合も心配はご無用。アップデートして一定期間内(10日間の模様)であれば、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[回復]セクションにある“前のバージョンの Windows 10 に戻す”という機能を利用すれば、簡単にロールバックさせることが可能です。
トラブルその2:アップデート処理でディスクの空き領域が圧迫されて困っている
こうしたロールバック機能のため、「Windows 10 Fall Creators Update」へアップデートした環境には古いファイルが残されています。このファイルは後日自動で削除される仕組みですが、なかには今すぐ削除したいというユーザーもいるかもしれませんね。
その場合は、「Windows 10 Fall Creators Update」で追加された“ストレージ センサー”の新機能を利用するとよいでしょう。
“ストレージ センサー”は、「設定」アプリの[システム]-[ストレージ]セクションから利用できます。“空き容量を増やす方法を変更する”というリンクをクリックすると、[Windows の以前のバージョンを削除しますか]というオプションが用意されているので、これをチェックして[今すぐクリーンアップ]ボタンを押しましょう。数GB単位でストレージの空き容量が増えるはずです。ただし、前のバージョンのWindows 10へ戻すことはできなくなるので注意。
そのほかにも、“ストレージ センサー”にはごみ箱の中身や一時ファイルを定期的に除去したり、30日間変更のないダウンロードファイルを削除する機能が備わっています。うまく活用すれば、ストレージの空き容量不足に悩まされることも減るはずです。