やじうまの杜

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで

状況に応じた3つの方法でアップデート。“ストレージ センサー”の新機能は要チェック

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「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 「Windows 10 Fall Creators Update」(バージョン 1709)
「Windows 10 Fall Creators Update」(バージョン 1709)

 日本時間の18日午前2時、「Windows 10 Fall Creators Update」の一般提供が開始されました。

 さっそく編集部でアップデートを試してみたので、今回はその様子をご紹介しましょう。ロールバックや不要ファイルの除去方法についても解説しましたので、参考にしていただければ幸いです。

パターン1:“Windows Update”からアップデート

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで “Windows Update”からアップデート
“Windows Update”からアップデート

 「Windows 10 Fall Creators Update」は、互換性が確認されたデバイスから順次配信されるようです。筆者の手持ちの環境の場合、“Surface Laptop”は“Windows Update”で更新をチェックするだけでアップデートが始まりました。

 途中、ネットワーク回線の不調かなにかでアップデートに一度失敗してしまったものの、リトライでは無事にアップデートが完了しました。ユーザー側で必要な操作はほぼないので、この方法がもっともお手軽と言えるでしょう。

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで いつも通り更新プログラムをダウンロードし、再起動で適用するだけ
いつも通り更新プログラムをダウンロードし、再起動で適用するだけ
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 適用せずにPCをシャットダウン・再起動することも可能
適用せずにPCをシャットダウン・再起動することも可能

 メーカー製PCや外部機器を利用している場合は、ドライバーやプリインストールソフトとの相性問題も考えられるので、情報を収集しながら“Windows Update”から入手できるようになるまで待つことをお勧めします。

パターン2:「Windows 10 更新アシスタント」で手動アップデートする

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで [今すぐアップデート]ボタンから「Windows 10 更新アシスタント」をダウンロード
[今すぐアップデート]ボタンから「Windows 10 更新アシスタント」をダウンロード

 手持ちのデバイスが「Windows 10 Fall Creators Update」のロールアウト第1弾に含まれていない場合は、“Windows Update”をチェックしても「Fall Creators Update」が配信されません。

 しかし、ガッカリする必要はありません。Microsoftが用意している「Windows 10 更新アシスタント」を利用すれば、手動によるアップデートが可能です。ただし、これはいわば“人柱”です。多少の問題は自分で解決できる自信のあるユーザー以外は、“Windows Update”からの配信を待つ方が得策でしょう。

 「Windows 10 更新アシスタント」は、下記のWebサイトからダウンロード可能です。

 [今すぐアップデート]ボタンを押すと「Windows 10 更新アシスタント」のダウンロードが始まるので、案内に従ってセットアップを進めましょう。

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 1. 「Windows 10 更新アシスタント」の起動
1. 「Windows 10 更新アシスタント」の起動
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 2. 互換性のチェック
2. 互換性のチェック
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 3. 更新プログラムのダウンロード
3. 更新プログラムのダウンロード
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで ダウンロード中はウィンドウを最小化して他のことをしておいてもよい。ダウンロードを中断して、デスクトップに追加されるショートカットファイルから再開することも可能
ダウンロード中はウィンドウを最小化して他のことをしておいてもよい。ダウンロードを中断して、デスクトップに追加されるショートカットファイルから再開することも可能
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 4. 準備が完了すると30分のカウントダウンが始まる
4. 準備が完了すると30分のカウントダウンが始まる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 5. 再起動するとアップデートが開始
5. 再起動するとアップデートが開始
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 6. 更新プログラムの適用にかかる時間は環境によるが、おおむね30分程度
6. 更新プログラムの適用にかかる時間は環境によるが、おおむね30分程度
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 7. 再起動してアップデートが完了
7. 再起動してアップデートが完了

パターン3:インストールメディアを作成する

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで [ツールを今すぐダウンロード]ボタンから「Windows 10 メディア作成ツール」を入手
[ツールを今すぐダウンロード]ボタンから「Windows 10 メディア作成ツール」を入手

 また、「Windows 10 Fall Creators Update」をインストールするためのメディアを作成することも可能です。手持ちのデバイスが複数台ある場合は、ダウンロードが一度で済むこの方法が適しているでしょう。

 インストールメディアを作成するには、「Windows 10 メディア作成ツール」を利用します。先ほどと同じサイトで[ツールを今すぐダウンロード]ボタンをクリックするとダウンロードが開始されます。

 このツールではインストール用のUSBメモリを作成することができるほか、起動DVDを作成するためのISOイメージファイルをダウンロード可能です。好みの方法を選択してください。

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 1. ライセンスへの同意
1. ライセンスへの同意
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 2.実行しているPCをアップデートするか、アップデートのためのメディアを作成するか選択できる。本ツールを使う状況であれば、後者の利用が一般的だろう
2.実行しているPCをアップデートするか、アップデートのためのメディアを作成するか選択できる。本ツールを使う状況であれば、後者の利用が一般的だろう
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 3. 言語やアーキテクチャー、エディションを選択。インストールする環境に応じて適切なものを選択しよう
3. 言語やアーキテクチャー、エディションを選択。インストールする環境に応じて適切なものを選択しよう
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 4. ブータブルUSBメモリを作成するかISOファイルをダウンロードするか選択
4. ブータブルUSBメモリを作成するかISOファイルをダウンロードするか選択

トラブルその1:アップデートしたものの、元のバージョンに戻したくなった

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 元のバージョンに戻したくなったらロールバック機能で元の状態へ復元できる
元のバージョンに戻したくなったらロールバック機能で元の状態へ復元できる

 「Windows 10 Fall Creators Update」へアップデートしたものの、システムが不安定だったり、アプリケーションの互換性に問題があったりして、元のバージョンへ戻したくなることがあるかもしれません。

 そんな場合も心配はご無用。アップデートして一定期間内(10日間の模様)であれば、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[回復]セクションにある“前のバージョンの Windows 10 に戻す”という機能を利用すれば、簡単にロールバックさせることが可能です。

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで 手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる
手順に従って操作を進め、OSを再起動すると前のバージョンのWindows 10へ戻すことができる

トラブルその2:アップデート処理でディスクの空き領域が圧迫されて困っている

「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで ディスクの空き領域確保は“ストレージ センサー”が便利
ディスクの空き領域確保は“ストレージ センサー”が便利
「Windows 10 Fall Creators Update」、さっそく試してみました! ~復旧や空き領域確保まで Windows の以前のバージョンを削除するオプションで数GB単位の空き領域を確保。他にも便利な機能があるので是非チェック
Windows の以前のバージョンを削除するオプションで数GB単位の空き領域を確保。他にも便利な機能があるので是非チェック

 こうしたロールバック機能のため、「Windows 10 Fall Creators Update」へアップデートした環境には古いファイルが残されています。このファイルは後日自動で削除される仕組みですが、なかには今すぐ削除したいというユーザーもいるかもしれませんね。

 その場合は、「Windows 10 Fall Creators Update」で追加された“ストレージ センサー”の新機能を利用するとよいでしょう。

 “ストレージ センサー”は、「設定」アプリの[システム]-[ストレージ]セクションから利用できます。“空き容量を増やす方法を変更する”というリンクをクリックすると、[Windows の以前のバージョンを削除しますか]というオプションが用意されているので、これをチェックして[今すぐクリーンアップ]ボタンを押しましょう。数GB単位でストレージの空き容量が増えるはずです。ただし、前のバージョンのWindows 10へ戻すことはできなくなるので注意。

 そのほかにも、“ストレージ センサー”にはごみ箱の中身や一時ファイルを定期的に除去したり、30日間変更のないダウンロードファイルを削除する機能が備わっています。うまく活用すれば、ストレージの空き容量不足に悩まされることも減るはずです。