やじうまの杜

Windows 11の要件を満たさないPCでのテストは終了……Windows 10の再インストールを

やっぱり動作が重かったのでしょうがない

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「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]画面に「エクスペリエンスに影響を与える問題やバグがある可能性があります」というメッセージ

 プレビュー版「Windows 11」は、基本的にOSの最小システム要件を満たさなければ利用できません。しかし、以前から「Windows Insider Program」に参加していたテスターに関しては、条件付きで例外が適用されていました。「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]画面に「エクスペリエンスに影響を与える問題やバグがある可能性があります」というメッセージが表示されている環境がそれです。

 こうした措置が取られたのは、もし最小システム要件を満たしていなくても満足に動作するならば、要件を緩和したいという考えがMicrosoftにあったからですが、テストの結果、第7世代「Intel Core」プロセッサーで少し対応モデルが追加されただけで、基本的には当初の要件がそのまま採用されることになりました。

 同社によると、最小システム要件を満たさないデバイスではカーネルモードのクラッシュが52%増えたほか、ハードウェアアプリのハングアップは17%、ファーストパーティーアプリのクラッシュは43%増加したとのこと。筆者が試した限りでも、要件を満たさない環境でWindows 11を利用するのはけっして快適とは言えず、全体的にもっさりとした印象。この決定も仕方ないかなというのが正直な感想ですね。

これまで要件を満たさないにもかかわらず、例外としてWindows 11を実行できていたデバイスは、Windows 10の再インストールが必要

 なお、これまで要件を満たさないにもかかわらず、例外としてWindows 11を実行できていた環境に対するWindows 11のアップデート提供が打ち切られます。該当するテスターはWindows 10を再インストールする必要があるので注意してください。Windows 10は少なくとも2025年10月14日までサポートされるそうなので、手持ちのWindows 11非対応PCはそれまでWindows 10のまま活躍していただこうと思います。