“スクロールバーマーカー”をテスト ～フリーの高機能テキストエディター「Mery」

「Mery」v2.7.2

　フリーの高機能テキストエディター「Mery」の最新ベータ版v2.7.2が、4月12日に公開された。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトからダウンロードできる。

　v2.7の目玉は、“スクロールバーマーカー”が導入されたこと。「Google Chrome」で閲覧ページをテキスト検索すると、マッチした箇所がスクロールバーへマークされるが、それに似た機能が「Mery」で実現されている。もちろんそのような機能は標準のコントロールに実装されていないので、独自に開発されたものだ。開発者によると、開発の着手から実用化にまで2年近くかかったという。

「Mery」のスクロールバーマーカーは検索位置以外にも、変更行やブックマーク、カーソル位置を示すことができる

　「Mery」のスクロールバーマーカーは検索位置以外にも、変更行やブックマーク、カーソル位置を示すことができる。デフォルトでは検索位置とブックマークのみを表示する設定になっているが、スクロールバーの右クリックメニューから［オプション］ダイアログへアクセスすれば、表示を個別にON/OFFできる。マーカーが煩わしく感じる場合は、同じく右クリックメニューの［マーカーを表示］オプションで表示の切り替えが可能だ。

［オプション］ダイアログ

　そのほかにも、v2.7ではブックマーク機能が作り直された。従来のブックマークデータとの互換性は失われてしまったが、動作が不安定だったり、大きなテキストファイルでブックマークを増やすと動作速度が低下するといった問題が解決されているという。また、アウトラインで文字のサイズを変更できるようになったほか、高精度タッチパッドの横スクロールがサポートされた。過去のベータ版で導入された“Zen モード”も改善されている。