Google、Androidの2020年5月セキュリティ情報を発表 ～最大深刻度は“Critical”

Androidの月例セキュリティ情報

　米Googleは5月4日（現地時間）、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

　今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-05-01”と“2020-05-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-05-01”

　“2020-05-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。フレームワークで3件、メディアフレームワークで4件、システムで8件の脆弱性が修正された。“Google Play”システムもアップデートされているが、今月は脆弱性の修正はないとのこと。

　これらの問題の中でもっとも脅威となるのは、リモートから任意のコードが実行可能になるシステムの脆弱性（CVE-2020-0103）。「Android 9」以降に影響し、深刻度は“Critical”と評価されている。

セキュリティ パッチレベル“2020-05-05”

　“2020-05-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-05-01”での修正に加え、カーネルで2件、MediaTekのコンポーネントで4件、クアルコムのコンポーネントで8件の脆弱性が修正された。クアルコムのクローズドソースコンポーネントでも、多くの問題が修正されている。