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Anthropic、「Claude Haiku 5.5」を発表 ~1年ぶりの小型モデル、最速・最安を更新

高頻度・コスト重視の用途にピッタリ、「Opus」「Sonnet」の手足にも

Anthropic、「Claude Haiku 5.5」を発表

 米Anthropicは10月7日(現地時間)、「Claude Haiku 5.5」を発表した。「Haiku」モデルのアップデートは2025年10月以来、実に1年ぶりだ。

 「Haiku」モデルは、大量の処理を行ったり、コストを重視しなければならない場面で役立つ小型モデル。要約、コンパクション(会話履歴の圧縮)、データベースのクエリ、分類といった素早く繰り返される処理を確実にこなせる。最新版の「Haiku 5.5」は、同社がこれまでに公開した小型モデルのなかでもっとも安価で、もっとも高速で、もっとも高性能なモデルになっているという。

  • Fable 5.1:高難度の推論や長時間のエージェント作業向けだが、コストも高い
  • Opus 5.5:慎重な判断を要する複雑な作業向け
  • Sonnet 5.5:範囲のはっきりした日常的なタスク向け
  • Haiku 5.5:高頻度・コスト重視の用途に(今回リリース)

 コーディングにおいては「Opus 5.5」や「Sonnet 5.5」と組み合わせ、サブエージェントとして運用するのに適している。また、カスタマーサポートやブラウザー操作のような、リアルタイム性や速度がなにより重視される場面にも向いている(コスト度外視で「Fast Mode」の「Opus」を利用する場合などは除く)。

「Haiku 5.5」「Haiku 4.5」「Sonnet 5.5」の料金の比較(100万トークンあたり)

 同社によると、先代の「Haiku 4.5」と比べ、同じ作業を実行するコストは平均でおよそ75%低くなるという。100万トークンあたりの料金は、以下のとおり(括弧内は、プロンプトが100,000トークンを超える場合)。

  • 入力:0.10米ドル(0.50米ドル)。「Haiku 4.5」は1.00米ドル
  • 出力:0.50米ドル(2.50米ドル)。「Haiku 4.5」は5.00米ドル
  • キャッシュ読み取り:0.01米ドル(0.05米ドル)。「Haiku 4.5」は0.10米ドル
  • キャッシュ書き込み:0.125米ドル(0.625米ドル)。「Haiku 4.5」は1.25米ドル

 「Haiku 5.5」はトークナイザーが更新され、同じ作業でも「Haiku 4.5」より使用するトークン数がやや増えるが、それを加味しても安くなるという。とくに「Haiku 4.5」で大半を占めていた10万トークン以下のリクエストでは大幅なコスト削減が見込める。

 性能面でも、前世代の「Haiku 4.5」を大幅に上回り、知識タスク、コンピューター操作(OSWorld)、推論、エージェント型コーディング、画像・グラフ理解などの分野で大きな改善が見られる。

おもなベンチマークの結果(「Claude Haiku 5.5」「Haiku 4.5」「GPT-6 Luna」と、参考として「Sonnet 5.5」)

 また、「Haiku 5.5」では「Haiku」クラスで初めて努力レベル(effort)がサポートされた。コストと知能のどちらを優先するかを、ユーザーが選べる。

「OSWorld 2.1」における、努力レベルごとの性能とコスト

 安全性についても、ほぼすべてのアライメントの評価で「Haiku 4.5」から大きく改善しているとのこと。サイバーセキュリティのセーフガードは「Haiku 4.5」よりも厳しいが、「Sonnet 5.5」などのモデルに比べればやや緩やか。「Sonnet 5.5」よりも、幅広い防御的なタスクを許可するが、ペネトレーションテストなど、攻撃者が使いやすい手法はブロックされる。

 「Haiku 5.5」は、「Claude Platform」のほか、「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Cloud」、「Microsoft Azure」など、すべてのプラットフォームですでに利用可能。モデルIDは「claude-haiku-5-5」。


 あわせて、「Sonnet 5.5」のキャッシュ読み取りの料金が、100万トークンあたり同日から0.20米ドルから0.10米ドルへ引き下げられた。つまり半額となるが、キャッシュ読み取りはトークン消費の多くを占めるため、ほとんどのエージェント的な作業で、「Sonnet 5.5」のコストが約20%も下がるという。