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Anthropic、「Claude Fable 5.1」「Claude Mythos 5.1」を発表 ~性能をさらに向上

エージェントを中心にコストも削減。両モデルの違いはセーフガードの水準のみ

米Anthropic、「Claude Fable 5.1」「Claude Mythos 5.1」を発表。デスクトップアプリでも案内が表示された

 米Anthropicは9月1日(現地時間、以下同)、AIモデル「Claude Fable 5.1」「Claude Mythos 5.1」を発表した。コーディングと知識労働において世界最高性能をうたうモデルで、「Fable 5.1」は同日よりすべてのプラットフォームで利用できる。

 同社によると、「Fable 5.1」と「Mythos 5.1」は基本的に同じモデルだ。異なるのはセーフガード(安全対策)の水準のみで、「Mythos 5.1」はサイバーセキュリティやライフサイエンスの専門的な業務に合わせて緩和されている。

 一般に利用できるのは「Fable 5.1」のみで、「Mythos 5.1」は審査済みの組織向けに限定提供される。「Life Sciences Verification Program」(LSVP)は招待制ベータとして始まっており、「Cyber Verification Program」(CVP)でも近く提供される予定だ(現状は米国の組織のみ)。

大幅な性能向上を達成

「Fable 5.1」と他モデルのベンチマーク比較

 「Fable 5.1」(および「Mythos 5.1」)はエージェント的な科学研究、コーディング、知識労働、コンピューター操作といった広い分野で、「Fable 5」や「Opus 5」、OpenAIの「GPT-5.6 Sol」を上回るスコアを記録しているとのこと。

Terminal-Bench-Science 0.1(エージェント的な科学研究)
Terminal-Bench 4.0(エージェント的なコーディング)
Humanity's Last Exam(分野横断の推論)
CursorBench 3.2.0(エージェント的なコーディング)

 注目したいのは、エフォート(推論にかける手間)を低く設定した場合でも「Fable 5」と同等以上のスコアを、はるかに低いコストで達成している点だ。既定のエフォートは「Claude Code」が「High」、「Claude Cowork」と「Claude.ai」が「Medium」に設定されている。

実質的な値下げ、エージェント用途では最大45%減

「Fable 5」を100としたときの実行コスト。キャッシュ読み取りの比率が高いエージェント用途ほど恩恵が大きい

 トークン単位で課金される場面では、キャッシュ読み取り(モデルが処理済みのコンテキストを再利用する部分)の料金が75%引き下げられ、100万トークンあたり0.25米ドルとなった。同社の試算では、典型的なワークロードでコストが「Fable 5」比で約25%減、複雑なコーディングやエージェント的なタスクでは最大45%減になるという。

セーフガードは「精度」を改善

 安全対策も見直された。問題のないリクエストを危険と誤判定して「Opus」へ切り替わってしまうことが減り、良性の初等的な生物学・医療の質問に対するセーフガードの発動は、「Fable 5」の提供開始時と比べて85%減。「Claude Code」利用時のサイバーセキュリティ関連の介入も、従来の「Fable 5」向けセーフガードと比べて1セッションあたり平均で約60%減となった。

良性のリクエストを危険と誤判定して「Opus」へフォールバック(切り替え)。「Fable 5」ではよく見られた

 ペネトレーションテストやバイナリベースの脆弱性スキャンといった作業は、これまで通り「Opus」系モデルへ振り向けられるが、「Fable 5.1」はソースコード中の脆弱性の発見にも利用できるようになった(エクスプロイトの開発は引き続き不可)。

 なお、企業向けには「Enterprise Frontier Safeguards」(EFS)が新設された。これは安全対策のためのデータを顧客自身が管理するクラウドに保管することで、ゼロデータ保持と同等のプライバシーを確保する仕組みで、今秋以降に段階的に展開される。それまでの間、対象顧客はゼロデータ保持のまま「Fable 5.1」を利用できる。

提供状況

 「Fable 5.1」は同日より「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Cloud」、「Microsoft Azure」をはじめとするすべてのプラットフォームで利用可能。APIのモデル名は「claude-fable-5-1」となる。

 また、今回のリリースにあわせて、5時間ごと・週ごとの利用上限が全ユーザーでリセットされているとのこと。