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適当に撮るだけでいい感じ ~無償のデスクトップ録画ツール「OpenScreen」がv2.0に

クロスプラットフォーム、オープンソース。“何もしなくてもきれい、いじっても崩れない”

「OpenScreen」v2.1.2。タイムラインで録画したクリップを編集できる

 画面録画・動画編集ツール「OpenScreen」が10月4日(日本時間)、v2.0.0へとアップデートされた。既定値や編集画面を全面的に見直したメジャーアップデートとなっている。

 「OpenScreen」は、デスクトップやウィンドウを録画して、製品デモやチュートリアル向けの洗練された動画に仕上げられるデスクトップアプリ。たとえば「メモ帳」を起動する様子を撮影すると、マウスカーソルを大きくしたり、クリックしたポイントを自動で拡大表示(ズーム)して見やすく調整してくれる。適当に撮影していても、そこそこ見栄えのする動画になるのが魅力だ。

 こうした“録った画面を自動で投稿できるレベルのクオリティに仕上げてくれるアプリ”としてはmacOSアプリ「Screen Studio」が草分け的存在だが、それをクロスプラットフォーム(Windows/macOS/Linux対応)、オープンソース(「MIT」ライセンス)で実現したのが本アプリといえるだろう(なお、クローンではない)。

撮影前のカウントダウン

 とはいえ、開発は容易ではなかったようで、Siddharth Vaddem氏が進めていたオリジナルプロジェクトはv1.5.0を最後にリポジトリがアーカイブされてしまっていた。現在のプロジェクトは、氏の許可を得てそれを引き継いだものだ。個人・商用を問わず完全に無償で、有料の機能はない。

 おもな機能は以下の通り。

  • デスクトップ全体や特定のウィンドウの録画
  • システム音声、マイク音声、Webカメラの収録
  • カーソルのサイズ・見た目の調整
  • クリック位置に基づく自動ズーム(v2.0で追加)
  • 背景、余白、影、角丸、3Dカメラなどによる演出
  • トリミング、再生速度の変更、注釈やぼかしの追加
  • ローカルでの音声文字起こしと字幕の作成
  • 自然言語の指示に基づくAIエージェントによる動画編集
  • 外部のAIエージェントから編集機能を利用できるMCPサーバー(v2.0で追加)
  • MP4(H.264)やGIFへの書き出し

 v2.0は、“デモは何もしなくてもきれいに見え、設定をいじっても崩れない”という目標のもとで開発された。メンテナーのEtienne Lescot氏によると、v1.xをこの基準で検証したところ、10のルールのうち守られていたのは2つだけで、30件の問題が見つかったという。

 たとえば、既定のカーソルは1080pの書き出しで82ピクセルとシステムの矢印の約4倍の大きさだったが、v2.0では半分の41ピクセルになっている。不透明度9%でほとんど見えなかった影は27%になった。16:9の録画を9:16で書き出すとフレームの20%しか埋まらなかったが、カーソルを追いかけながら64%を埋めるようになるなど、細部が調整されている。

 また、録画を停止するとクリックした箇所に合わせて自動でズームが設定された状態でエディターが開くようになったほか、エディターからの録画にも対応。新しいプロジェクトは、前回のプロジェクトの壁紙やカーソル、カメラなどの見た目を引き継ぐようになった。すべての設定値には上限・下限、リセット機能が設けられており、パラメーターの調整も簡単だ。

 そのほかにも、書き出し時のビットレートが正しく反映されず常に8Mbpsになっていた問題の修正(1080p/60fpsで18.7Mbpsに)、音声の正規化、編集画面の簡素化など、多くの改善が施されている。

[Record]モード。録画対象やシステム音声・マイク・カメラ、録画後の自動ズームなどを設定して録画を開始できる
[Media]画面。取り込んだクリップの管理や文字起こしが行える
書き出し画面。MP4/GIFの選択やフレームレート、サイズなどを指定できる

 v2.0.0の公開後も積極的にアップデートされており、執筆時現在の最新版は19日公開のv2.1.2となっている。公式サイトや「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能で、Windows版は「Microsoft Store」からも入手できる。

ソフトウェア情報

「OpenScreen」
【著作権者】
OpenScreen contributors
【対応OS】
Windows 10/11、macOS、Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.1.2(26/10/19)