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日本語プログラミングフォント「Cyroit」とそのファミリー8種が一斉アップデート

「Inconsolata」+「Circle M+」+「BIZ UDゴシック」、コード特有の可読性にも配慮

日本語プログラミングフォント「Cyroit」(「ss16」無効)

 日本語プログラミングフォント「Cyroit」とその姉妹フォント8種が11月3日(日本時間)、一斉にアップデートされた。「Cyroit」はv5.0.0、それ以外の8種はv3.0.0となっている。

 「Cyroit」(しろいと)は、日本語環境でのコーディングに適した等幅フォント。ラテン文字に日本人プログラマー向けフォントの先駆「Ricty」でも用いられていた「Inconsolata」、仮名・ギリシア文字・キリル文字に「Circle M+ 1m」、漢字に「BIZ UDゴシック」を主にかけ合わせており、日本語のコメントが混じったソースコードでも可読性が高い。

 また、全角英数記号や半角カナなどにアンダーラインが引かれているのが特長。全角と半角が混在した括弧や、誤って使われた全角チルダなどをすぐに見つけられる。OpenTypeの[calt]を利用したカーニング機能も備えており、文字の送り幅を等幅に保ちながら、前後の文字に合わせてラテン文字の見た目の間隔が調整される。コーディング向けフォントでありながら、縦書きに対応しているのもユニークだ。

 今回のアップデートでは、スタイルセット[ss16]を有効にした際、基本ラテン文字と形の似たギリシア文字やキリル文字などにも判別マークが表示されるようになった。[ss16]は、ラテン文字と見分けにくい文字に判別マークを表示するOpenTypeの機能で、利用にはエディター側で機能を有効化する必要がある。また、OBJECT REPLACEMENT CHARACTER(U+FFFC)のグリフが変更された(「Roroit」を除く)。

「ss16」有効の状態。ギリシア文字やキリル文字、マイナス記号などに判別マークが付く

 そのほかにも、新しいスクリプトでグリフの輪郭線上の不要なポイントが削除された。また、実用上は問題になっていなかったものの、グリフを加工する際に生じた亀裂やヒゲ状の輪郭線も取り除かれている。なお、「Roroit」ではギリシア文字の一部のグリフをUnicode標準に近い形へ変更したほか、一部のギリシア文字のグリフが消失していた不具合も修正された。

 また、以下の姉妹フォントでも同様のアップデートが実施されている。

  • Idroit(いどろいと):「Monoid」を合成
    「Idroit」
  • Jeroit(じぇろいと):「JetBrains Mono」を合成
    「Jeroit」
  • Meroit(めろいと):「Meslo LG」と「Hack」を合成
    「Meroit」
  • Roroit(ろろいと):「Roboto Mono」と「Noto Sans Mono」を合成
    「Roroit」
  • Soroit(そろいと):「Source Code Pro」と「Hasklig」を合成
    「Soroit」
  • Ubroit(うぶろいと):「Ubuntu Mono」を合成
    「Ubroit」
  • Viroit(ゔぃろいと):「Victor Mono」を合成
    「Viroit」
  • Awroit(あろいと):「iA Writer Quattro」と「IBM PlexMono」を合成したプロポーショナルフォント(このフォントのみ、等幅ではない)
    「Awroit」

 いずれもGitHubの各リポジトリから無償でダウンロード可能。フォントは「SIL Open Font License 1.1」、生成用スクリプトは「MIT License」で提供されている。macOS/Linuxでは「Homebrew」でもインストールできる。

ソフトウェア情報

「Cyroit」
【著作権者】
omonomo 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.0.0(26/11/03)