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IBM製高品位フォント「IBM Plex」がv6.0.0に ~日本語フォントも利用可能
Googleの「Noto Sans CJK JP」やAdobeの「源ノ角ゴシック」に飽き足らない人に新たな選択肢
2021年9月28日 14:53
米IBMが「GitHub」で提供しているオープンソースフォント群「IBM Plex」が9月28日(日本時間)、v6.0.0へとアップデートされた。ライセンスは比較的縛りの緩い「SIL Open Font License 1.1」で、個人利用・商用にかかわらず無償。Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。
「IBM Plex」は、IBMのコーポレート書体ファミリー。つまり、同社が自社のロゴやドキュメントなどで統一的に運用するために制作されたフォントで、ブランドイメージを体現するために2年の歳月をかけて開発されたという。当然それだけ品質は高く、視認性・デザイン性・汎用性ともに申し分はない。
主にユーザーインターフェース(UI)環境をターゲットにデザインされているようだが、紙媒体での利用も問題ないだろう。OpenTypeやTrueTypeだけでなく「WOFF」(Web Open Font Format)形式でも提供されているので、Webアプリにも組み込みやすい。
「IBM Plex」ファミリーには「Sans」、「Serif」、「Mono」、「Sans Condensed」の4書体があり、すべてに傾いていないローマン体と傾いたイタリック体が用意される。グリフのカバー範囲の広さも魅力で、ラテン文字やアラビア文字、キリル文字、デーヴァナーガリー(インドの文字)、ギリシア文字、ヘブライ文字、ハングル、タイ文字をサポート。最近では日本や中国の漢字のサポートを拡充させている。
最新版となる本バージョンは、命名規則を「Postscript」に合わせるための行われたとのこと。「Semibold」、「ExtraLight」、「Medium」といったフォント名はそれぞれ「SmBld」、「ExtLt」、「Medm」といった略語に改められた。日本語フォント「IBM Plex SansJP」v1.0も含まれており、各フォントに9,505のグリフが収録されているという。
ソフトウェア情報
- 「IBM Plex」
- 【著作権者】
- IBM
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 6.0.0(21/09/28)