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Microsoft、コーディング向けフォント「Cascadia Code」にイタリック体を追加

筆記体風のデザインを取り入れた小文字「f」「l」「r」「s」などのグリフが印象的

「Cascadia Code」

 米Microsoftは5月25日(現地時間)、オープンソースで開発されているコーディング向けフォント「Cascadia Code」の最新版v2105.24を公開した。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。ライセンスは「SIL Open Font License 1.1」で、単体での販売こそ行えないものの、有償アプリへの組み込みも可能だ。

 「Cascadia Code」は、ターミナルアプリケーションや「Visual Studio」「Visual Studio Code」といったテキストエディターでの利用を想定して開発された等幅フォント。コーディング時の視認性はもちろん、合字(リガチャ)をうまく活用しており、たとえば「<」と「=」、「-」と「>」を続けて入力すると、文字を合体させて「≦」「→」のようにわかりやすく表現できる。

 本バージョンの目玉は、「Cascadia Curve」と呼ばれるイタリック体が追加されたことだ。アルファベットは小文字のところどころに筆記体風のデザインが取り入れられており、とくに「f」や「l」、「r」、「s」などのグリフは印象的だ。

「Cascadia Code」のイタリック体

 このアップデートは、「Windows Terminal Preview 1.9」にも含まれているとのこと。「Cascadia Code」は6月のアップデートでアラビア語とヘブライ語の文字が追加されているが(イタリック体はなし)、それも利用できるという。

ソフトウェア情報

「Cascadia Code」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2105.24(21/05/25)