ニュース

Microsoft、ターミナル・コードエディター向けの新フォント「Cascadia Code」を発表

合字を活用。「Windows Terminal」のコードネームを引き継いだフリー&オープンソースフォント

「Cascadia Code」

 米Microsoftは9月19日(現地時間)、コマンドラインやコードエディター向けに開発された新しいフォント「Cascadia Code」を発表した。5月に開催された開発者向けカンファレンス“Build 2019”でお披露目されたフォントで、今回が初めてのリリースとなる。

 「Cascadia Code」は、ターミナルアプリケーションや「Visual Studio」「Visual Studio Code」といったテキストエディターでの利用を想定して開発された等幅フォント。“Cascadia(カスカディア)”は元々「Windows Terminal」プロジェクトのコードネーム。プロジェクトの正式名には採用されなかったが、今回フォントの名前として引き継がれた。

 本フォントのアドバンテージは、コーディング時の視認性に優れる点だけではない。合字(リガチャ)をうまく活用しており、たとえば“<”と“=”、“-”と“>”を続けて入力すると、文字を合体させて“≦”“→”のようにわかりやすく表現できる。この仕組みは「FiraCode」などでも採用されており、モダンなコーディング向けフォントのトレンドを取り入れた格好だ。

合字の仕組みをうまく活用して、複数の文字からなる演算子をわかりやすく1つの記号として表示できる

 「Cascadia Code」はオープンソースで開発されており、現在“GitHub”のプロジェクトページからバージョン“1909.16”を無償でダウンロード可能。ライセンスは“SIL Open Font License 1.1”で、単体での販売こそ行えないものの、有償アプリへの組み込みも可能だ。

ソフトウェア情報

「Cascadia Code」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1909.16(2019/09/19)