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新しいターミナルアプリ「Windows Terminal」が“Microsoft Store”でプレビュー公開

正式版の「Windows Terminal 1.0」は今冬

新しいターミナルアプリ「Windows Terminal」が“Microsoft Store”でプレビュー公開

 米Microsoftは6月21日(現地時間)、「Windows Terminal」をプレビュー公開した。現在、“Microsoft Store”から無償でダウンロード可能。「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降で利用できる。

 「Windows Terminal」は、開発者向けカンファレンス“Build 2019”で発表された新しいターミナルアプリ。同社はこれまでも既存のコンソールアプリの改善に注力してきたが、下位互換性を維持したままこれ以上機能を強化するのが難しくなってきたため、よりモダンなターミナルアプリを新規に開発することにしたという。

 「Windows Terminal」の特徴は、複数のタブで「コマンド プロンプト」や「PowerShell」、WSL/Linuxのシェルを切り替えられること。また、UTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーやDirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンを備えており、日中韓(CJK)のフォント、絵文字、合字(リガチャ)を含むUnicodeを完全にサポートする。GPUアクセラレーションもサポートしているため、旧来のコンソールより高速に動作するのもうれしいポイントといえるだろう。

「Windows Terminal」v0.2.1715.0

 プレビュー版「Windows Terminal」はまだ開発の初期段階にあるため、あるべき機能(設定をGUIで管理する機能など)が欠けていたり、動作に不安定なところがある。しかし、複数のシェルをタブで切り替える機能や、ターミナルの背景色や壁紙、キーバインドをカスタマイズする機能はすでに備わっている。新規タブボタンの右にあるプルダウンメニューで[Settings]項目を選択すると、既定のエディターで設定ファイル“profiles.json”が開くので、これを編集して保存すれば自動的に設定がターミナルに反映される。

“profiles.json”を編集して保存すれば自動的に設定がターミナルに反映される

 なお、正式版「Windows Terminal 1.0」は今冬にも“Microsoft Store”で公開されるとのこと。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal (Preview)」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 バージョン 18362.0 以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.1715.0(19/06/21)