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モリサワ、「UDデジタル教科書体 筆順フォント」を「MORISAWA BIZ+」に追加

部首をハイライトしたり、漢字の部分ごとに色分けすることも。漢字の学習教材にピッタリ

モリサワ、フォントサービス「MORISAWA BIZ+」に「UDデジタル教科書体 筆順フォント」を追加

 (株)モリサワは5月10日、フォントサービス「MORISAWA BIZ+」に「UDデジタル教科書体 筆順フォント」を追加した。学習指導要領に沿ったフォント「UDデジタル教科書体」をベースに、書き順に沿って一画ずつストロークを一文字として収録したもので、たとえば「あ」の場合、1画目は「唖」、2画目は「娃」で印字することが可能。書き順を示すだけでなく、部首や漢字の構造を学ぶときにも役立てられる。

 「UDデジタル教科書体 筆順フォント」は、小学生および中学生で学ぶ数字とかな・漢字をサポート。小学生向けは1・2年用(E12)、3・4年用(E34)、5・6年用(E56)の3つ、中学生向けは音読み順にフォント1(J1)、フォント2(J2)、フォント3(J3)の3つ、計6種類で構成されており、それぞれに書き順に沿って一画ずつバラバラに表示する「TypeA」と、一画ずつ増やして表示する「TypeB」の2種類が用意されている。

全部で12書体

 たとえば、元の文字をグレーにし、その上に「TypeB」を重ねれば、文字を書く過程をわかりやすく示すことが可能。さらにハイライトした「TypeA」を重ねれば、最後に追加したストロークを強調することができる。ほかにも、工夫次第で部首をハイライトしたり、漢字の部分ごとに色分けしたりといったことも実現できるだろう。

「TypeA」と「TypeB」を組み合わせて、最後に追加したストロークを強調した書き順教材を作成
筆順フォントの活用法

 問題となるのはそれぞれの画に割り当てられた文字(「あ」の1画目であれば「唖」)を調べる方法だが、そのためには専用のIME辞書ファイル(筆順辞書、Windows/Mac対応)が用意されている。これをインストールしておけば、たとえば「亜」を変換するとそれに対応するストローク文字「亜 唖娃阿愛姶葵茜」を簡単に引くことができて便利だ。

親文字とそれに対応するストローク文字を簡単に引ける筆順辞書も用意
「UDフォントをもっと知ろう!」筆順フォントを使ってみよう