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モリサワ、学習指導要領の字形準拠の新しいユニバーサル書体「UD学参丸ゴシック」
フォントサービス「MORISAWA BIZ+」などを通じ、8月6日より提供を開始
2024年8月1日 11:01
(株)モリサワは7月29日、新しいユニバーサルデザイン(UD)フォント「UD学参丸ゴシック」を発表した。フォントサービス「MORISAWA BIZ+」などを通じ、8月6日より提供を開始する。
「UD学参丸ゴシック」は、教科書・教材での利用を念頭に開発された丸ゴシック体。ロービジョン(弱視)検証で高い評価を得た「TBUD丸ゴシック」がベースで、和文の文字すべてが文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)しているのが特徴。Windowsにも搭載されている「UDデジタル教科書体」とフォントの仕様は同じだという。
「UDデジタル教科書体」との違いは、お年寄りやロービジョンの方の読み間違いが少なくなるよう、細かな工夫が施されている点。和文はひと文字ひと文字が大きく見えるように作られており、英文はロービジョンユーザーへのヒアリングをもとに、学校で習う形状よりも、読み間違えにくいことに焦点を当てた字形選択が行われている。状況に応じて両者を使い分けることで、幅広いシチュエーションに対応できるだろう。
フォントサービス「MORISAWA BIZ+」の価格は、月額330円、年額3,960円(いずれも税込み)。一部のUDフォント(全3書体)をフリーで使える無償版も用意されている。