やじうまの杜
マイクロソフトがタダで配っている“書き順を再生”できるパワポのスライドがスゴい
小学校で学習する全1,182字が1文字ずつスライドに。1画ずつ独立したパーツで構成
2020年7月8日 16:39
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
知らなかったのですが、日本マイクロソフト(株)は教育市場向けに漢字の筆順を“再生”できる「PowerPoint」スライドを無償配布しているのだそうです。
漢字の筆順データが1文字ずつPowerPoint化されててヤバい。一画ごとにアニメーションがついててどっちから書き始めるかもわかる。これどうやって作ったんだろう。https://t.co/HurWVqGDHupic.twitter.com/OPhbdkeLF5
— ミクミンP/Kazuhiro Sasao (@ksasao)June 30, 2020
早速、以下のWebサイトからダウンロードしてみました。ZIP形式の書庫ファイルのサイズは約146MBです。
“ファイルサイズが結構大きいなぁ”と感じたのですが、それもそのはず。書庫ファイルを展開してみると、小学校で学習するひらがな、カタカナ、数字、漢字、全1,182字が1文字ずつ「PowerPoint」スライドになっています。スライドはきれいにフォルダー分けされており、索引(インデックス)のHTMLファイルも付いています。
さっそく適当な漢字のスライドを開いてみましょう。リボンを[アニメーション]タブに切り替えて[プレビュー]ボタンを押すと、書き順が再生されます。たっぷり墨を含んだ筆で描いたようなアニメーションまで付いています。
文字は一画ごとに独立したパーツとなっているので、偏(へん)や旁(つくり)にわけて意味や成り立ちを学んだり、特定のパーツだけ色を変えて強調することもできます。文字パーツの背面に配置されている輪郭を消せば、“どんな文字を書こうとしているのかを早く当てるクイズ”なんかも作れそうですね。
それにしても凝った作り……全部手作業なのだとしたら、気の遠くなるような作業量ですね。読み書き障害・視覚障害を抱える児童や、肢体不自由のある子どもたちの学習にも役立てることができるとのことで、こういう取り組みには本当に頭が下がります。
モリサワからは筆順を覚えるために便利なフォントが
フォントで有名なモリサワからも“筆順フォント”というのがリリースされているそうです。
モリサワに筆順フォントがあるので、ここからグリフを取ってきてパワポに生成したのだと思います。筆順フォントは他にもあるので。
— 稀Jr. (@moonmile)June 30, 2020
アニメーションは...手作業かもしれませんね。
筆順フォントとはなんですか? - よくあるご質問 - サポートhttps://t.co/9QBE16D3RT