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MicrosoftのAIターミナル「Intelligent Terminal 0.3」、過去最大のアップデート

エージェントとタブを縦に並べるサイドバー導入、ウィンドウを閉じても動きつづけるヘッドレスモードも追加

「Intelligent Terminal」にタブとエージェントをまとめて管理できる新しいサイドバーが追加

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、「Intelligent Terminal」v0.3.3083.0をリリースした。公開以来、最大のアップデートだという。

 「Intelligent Terminal」(日本語環境での名前は「インテリジェント ターミナル」)は、OS標準の「ターミナル」(Windows Terminal)にAIエージェントをネイティブ統合した実験的アプリ。シェル出力を自動的にAIへ渡せるエージェントペインを備えており、エージェントとクライアントを接続するためのオープンプロトコル「ACP」(Agent Client Protocol)に対応するエージェントであれば連携が可能。ローカルモデルにも対応する。

 「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT」。「Windows 10 バージョン 2004」(ビルド 19041)以降に対応している。現在、「GitHub」のリリースページや「Microsoft Store」から無償で入手可能だ。利用の際は、対応するエージェントCLIとそのサブスクリプションが必要となる(既定は「GitHub Copilot CLI」)。

 なお、「Windows Terminal」とは独立したアプリとしてインストールされるため、既存の「Windows Terminal」と競合することはない。

タブとエージェントをまとめて管理できるサイドバー

 目玉となるのは、タブを縦に並べて表示する新しいサイドバーだ。垂直タブは作業面積を少しとられてしまうが、水平タブよりも一覧性が高いのが魅力。クリックで選択、[×]で閉じる、ドラッグで並べ替え、右クリックでタブメニューといった操作も従来通り行える。そのほかにも、以下の機能がサポートされる。

  • 各タブにエージェントの状況をリアルタイムに表示。入力を待っているタブには通知のドットが付く
  • タブのピン留め
  • 分割ペインをタブの下にまとめて表示
  • 開いているタブと最近のエージェントセッションをまとめて検索
  • エージェントのセッションだけに絞り込むフィルター
  • 最近のエージェントセッション(ほかのウィンドウで実行中のものを含む)を、折りたためるセクションに表示

 この垂直タブ(サイドバー)は既定で有効。従来の水平タブに戻したい場合は、タブを右クリックするか、設定画面の[外観]-[タブモード]で[水平]を選べばよい。サイドバーは幅を変えたり、[Ctrl]+[Shift]+[S]キーで折りたたんだりすることも可能。

 また、タブのタイトルの下には、エージェントの状況、作業ディレクトリ、「Git」の情報(リポジトリ、ブランチ、変更)から最大2つを選んで表示できる。エージェントCLIを実行しているタブはシェルのアイコンがエージェントのアイコンに替わり、作業中なのか、入力を待っているのか、ツールの実行許可を求めているのかが、タブを開かなくてもわかる。

ウィンドウを閉じても作業を続けられる「ヘッドレスモード」

 さらにタブを右クリックして[ヘッドレス モードをオンにする]を選ぶと、そのタブを「ヘッドレスモード」で動作させることが可能。ウィンドウを閉じても、そのタブのシェルやエージェントペインはバックグラウンドで動き続ける。

ウィンドウを閉じても作業を続けられる「ヘッドレスモード」

 ヘッドレスモードのタブはサイドバーとシステムトレイに表示され、そこから元に戻せる。時間のかかるタスクやビルドを中断することなく継続したい場合に便利だ。

インストール済みのエージェントCLIを新しいタブから起動

 また、インストール済みのエージェントCLIを検出し、プロファイルを自動で作成する機能も導入された。

「PowerShell」などと同じように、新しいタブのメニューからインストール済みのエージェントCLIを直接起動

 「GitHub Copilot CLI」「Claude」「Codex」といった既存のサポートCLIのほか、今回新たにGoogleの「Antigravity」もサポートされた。

 ただし、WSLにインストールしたものは自動でプロファイル化されない。

エージェントペインの入力・表示も改善

 そのほかにも、エージェントペインの使い勝手が向上した。

  • 下書きの編集を、[Ctrl]+[Z]キーで元に戻したり、[Ctrl]+[Y]キーでやり直したりできる
  • クリックした位置にキャレットを移動
  • 通常の貼り付け([Ctrl]+[V]キーや右クリック)で、スクリーンショットを添付
  • 完了した応答や保存された履歴をMarkdownで整形して表示(既定で有効。コードの構文ハイライトには非対応)
  • 現在の応答を中断せずに、次のメッセージを順番待ちに追加