レビュー
「Visual Studio」へChrome拡張やWebアプリ開発用のテンプレを追加する「SideWaffle」
“Durandal 451”“Nancy”“AngularJS”などのフレームワークに対応
(2014/5/27 15:54)
「SideWaffle Template Pack for Visual Studio」は、「Visual Studio」へさまざまなテンプレートやスニペットを追加するオープンソースの拡張機能。「Visual Studio 2012」「Visual Studio 2013」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1上の「Visual Studio 2013 Professional」で動作を確認した。本拡張機能の公式サイトからダウンロードできる。
本拡張機能を利用すると、“Durandal 451”アプリや“Nancy”アプリ、「Google Chrome」向けの拡張機能・テーマ・アプリ、Webフレームワークなどのプロジェクトテンプレートが「Visual Studio」で利用できるようになる。
“Durandal 451”は、サーバーとのやり取りをデータに限定し、画面の遷移管理をクライアント側で処理する“シングルページアプリケーション(SPA)”を開発するためのJavaScriptフレームワーク“Durandal”をASP.NET 4.5.1/OWINで動作させたもの。一方、“Nancy”はRuby製軽量フレームワーク“Sinatra”の.NET版と言えるもので、簡単なWebサービスを開発するのに適している。
これらのテンプレートでプロジェクトを作成すると、アセンブリ参照が不足しているというエラーが表示されるが、「NuGet」パッケージの管理画面でパッケージを復元すれば解決されるはずだ。
また、これらのフレームワークを利用したアプリを開発する際に便利なスニペットもいくつかプリセットされている。たとえば、“nget”と入力して[Tab]キーを2回押せば、“Get["/"] = _ => "Hello!";”(“/”へGETでアクセスすると“Hello!”を返す)という“Nancy”のコードが挿入される。インストール済みのスニペットは、スニペットマネージャーで確認可能だ。
そのほかにも、JavaScriptフレームワーク“AngularJS”関連のファイルをプロジェクトへ追加するための項目テンプレートを利用することも可能。「NuGet」パッケージを作成するために必要な“.nuspec”ファイルや、“GitHub”などでプロジェクトを公開するときに必要となる“Readme.md”のテンプレートも用意されている。“Readme.md”のテンプレートには、Markdown記法のマニュアルページへのリンク一覧がMarkdown記法で記述されており、Markdown記法に不慣れな開発者にとっては心強い。
ソフトウェア情報
- 「SideWaffle Template Pack」
- 【著作権者】
- Mads Kristensen 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.2(13/10/02)