レビュー

JSONデータの構造をツリー表示できるオープンソースのビューワー「JSON Viewer」

整形機能なども搭載。ローカルでスタンドアローン動作するアプリが必要な場合に

「JSON Viewer」v1.2

 「JSON Viewer」は、JSON形式のテキストを閲覧するためのビューワー。編集部にてWindows 10で動作を確認した。プロジェクトホスティングサービス“Codeplex”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

 本ソフトは、JSONデータの構造をツリー表示できるツール。JSON形式はWeb APIなどで用いられていることが多いため、気軽に利用できて高機能なオンラインツールが比較的充実しており、本ソフトのようなローカルアプリの出番は少ないかもしれない。しかし、いつでもデータがインターネットへ持ち出せるとは限らない。ローカルで動作するアプリがほしい場合には、きっと役に立つだろう。オープンソースなので、不審な処理が紛れ込んでいないかチェックできるのも安心といえる。

 「JSON Viewer」にはスタンドアローン動作するアプリのほかに、ネットワークキャプチャーツール「Fiddler2」用のプラグインと、「Visual Studio 2005」用のビジュアライザーが含まれている。今回利用するのは“JsonView”フォルダーに収められているスタンドアローンアプリだ。

 スタンドアローンアプリは[Viewer]タブと[Text]タブから構成されており、[Viewer]タブでデータツリーが、[Text]タブでテキストデータが閲覧できる仕組みになっている。JSONデータを読み込むには[File]-[Open]コマンドを利用するが、直接[Text]タブへJSONテキストをコピーしてしまっても構わない。

 [Viewer]タブにはツリービューのほかに、選択したノードのプロパティを表示するプロパティグリッドと、キーワードでノードを探し出せる検索ボックスが備わっており、JSONデータの構造と内容が簡単に把握できるようになっている。ノードの右クリックメニューからは、値をクリップボードへコピーすることも可能。

[Viewer]タブ。ツリービューとプロパティグリッドでデータを閲覧
キーワードでノードを探し出せる検索ボックスも

 一方、[Text]タブでは“{}”や“[]”、改行、空白などを一括で取り除く簡易的な編集機能を搭載。人間にも読みやすいようにインデントをつけて整形できるフォーマット機能も備えている。

[Text]タブ。ここへJSONテキストをコピーして、データを読み込ませることもできる
人間にも読みやすいようにインデントをつけて整形できるフォーマット機能

ソフトウェア情報

「JSON Viewer」
【著作権者】
eyalp 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフトで、
【バージョン】
1.2(11/04/05)

(樽井 秀人)