杜のAndroid研究室

第169回

手書き文字で検索可能な手書きメモアプリ「DioNote」

手書き文字をテキストのように編集でき、お絵描きや落書きも可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、手書きした内容を手書き文字で検索できるメモアプリ「DioNote」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

手書きによるメモとお絵描きができるアプリ

「DioNote」
各ノートのメモ群の右端にある[+]または画面右上の[+]ボタンからメモの新規作成が可能

 「DioNote」は、手書きでメモを作成し、ノートに分類できる手書きメモアプリ。手書きした文字をテキストのように扱い、あとから編集したり、手書き文字で検索できるのが特長。また、複数のブラシを使ってお絵描きすることも可能。

 起動画面には手書きメモやメモを分類したノートが一覧表示され、各メモを選択して閲覧できるほか、各ノートに登録されたメモ群を左へスクロールして右端にある[+]ボタンをタップすることで、ノート内に手書きメモを新規作成することが可能。また、画面右上の[+]ボタンをタップすれば、ノート未分類の手書きメモを新規作成できる。

 手書きメモの作成画面では、画面下部に表示される入力エリアに文字を次々と手書きすることで、画面上部の表示エリアに手書きした文字が並んでいく。入力エリアが手書き文字で埋まると、文字が自動で左側にスクロールするので、文字数の多い単語なども一気に入力することが可能。また、書き込みを止めてしばらく経つと文字が確定し、入力エリアがクリアされる。

手書きした文字列のコピー&ペーストや検索が可能

 入力した手書き文字はテキストのように扱うことができ、画面下部の[Backspace]ボタンで1文字ずつ消したり、文字列を長押しで選択し、切り取り・コピー・貼り付けを行うことも可能。また、画面下部の[←][→]ボタンでカーソルを移動できるほか、[Space][Enter]ボタンでスペースの挿入や改行も行える。なお、漢字などを入力した場合、必ずしも1文字として認識されるわけではなく、“偏”と“つくり”などで2文字以上として認識されることがある。

 入力エリア左上のペン型ボタンをタップして表示されるポップアップでは、文字を手書きするペンの色と太さを設定可能。また、画面右上の歯車型ボタンからはメモの見た目や手書き入力のカスタマイズを行え、罫線を非表示にしたり、表示エリアの手書き文字のサイズを変更することが可能。さらに、“早い筆記モード”をONにすると、文字を書き始めると入力エリアが埋まる前に文字が自動で左側にスクロールされるようになるほか、書き込みを止めてから文字が確定するまでの間隔も調整可能。

手書きした文字列を選択してコピー&ペーストしたり、[Backspace]ボタンで削除できる
文字を手書きするペンの色や太さを設定可能

 また、入力エリア右上のキーボード型ボタンをタップすれば、日本語入力アプリを起動して通常のテキストを入力でき、手書き文字と通常のテキストを混在させたメモを入力することも可能。画面右上の[保存]ボタンをタップすると、手書きやテキスト入力で作成したメモを保存できる。

歯車型ボタンから表示されるポップアップでは、メモの見た目や手書き入力のカスタマイズが可能
日本語入力アプリでテキストを入力することもできる

 作成したメモを手書き文字で検索したいときは、起動画面やメモ作成画面などの右上にある[…]ボタンのメニューから[メモ検索]項目を選択しよう。表示される検索画面の左上にあるプルダウンリストでノートを選択した後、画面下部の入力エリアにキーワードを手書きし、右下の拡大鏡ボタンをタップすれば検索可能。検索結果からメモを選択して表示すれば、メモ内にあるキーワードが強調表示されて確認できる。また、検索画面の入力エリア右上でキーボード型ボタンをタップすれば、日本語入力アプリでキーワードを入力し、通常のテキストで書かれたメモを検索することが可能。

検索画面でキーワードを手書きし、メモを検索できる
検索結果からメモを閲覧すると、キーワードを強調表示可能

3種類のブラシでお絵描きでき、画像の取り込みも可能

 メモ作成画面右上の[…]ボタンをタップして表示されるメニューで[キャンバス作成]項目を選択すると、白紙のキャンバス画面に切り替わり、イラストなどの描画を行える。ペン、鉛筆、マーカーという3種類のブラシを選択して使え、それぞれ線の色や太さを設定可能。また、太さを選んで画面をなぞることでイラストを消せる消しゴムツールも用意されている。

 また、画面右上の[画像]ボタンをタップすると、端末内の画像やその場で撮った写真を取り込んで、キャンバス内に配置可能。画像は拡大・縮小したり、90°ずつ回転することができ、画像の上や周囲にイラストや文字などを落書き可能。描画を終えたら、画面右上の[保存]ボタンから保存できる。

3種類のブラシの色や太さを設定し、白紙にお絵描きができる
画像を取り込んで、文字などを落書きすることも可能

手書きしたメモを画像形式や独自形式で共有できる

 手書きしたメモやイラストは、PNG形式の画像に変換して共有可能。メモの作成画面または閲覧画面の右上にある[…]ボタンのメニューから[メモを画像で共有]項目を選択し、連携するアプリを選択することで画像のメール送信やSNSへの投稿を行える。また、メニューで[メモ送信]項目を選択すると、本アプリの独自形式である“diomemo”という形式に変換し、メール送信やオンラインストレージへのアップロードが可能。“diomemo”形式のファイルは本アプリで再編集できるため、複数人で手書きメモを編集したいときなどに便利。

 手書きメモを分類しているノートを変更することもできる。ノートの変更は、作成画面または閲覧画面の[…]ボタンのメニューで[メモ移動]項目を選択し、移動先のノートを選択すればよい。また、起動画面のメニューで[ノートブック追加]項目を選択すれば、メモを分類するノートを新規作成することが可能。

 そのほか、個別の手書きメモのショートカットをAndroidのホーム画面に配置する機能も備えている。ホーム画面のショートカットをタップして編集画面を表示し、すばやくメモを追記することなどが可能だ。

手書きメモを画像に変換して共有できるほか、編集可能な独自形式での共有も可能
メニューの[メモ移動]項目を選択し、メモを分類するノートを変更できる
「DioNote」
【著作権者】
DIOTEK Co., Ltd
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.15.56108(13/11/14)

(ライターズハイ:鈴木 友博)