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「Power Pivot」ならマスターデータが別ファイルでもピボットテーブルを使える!
2026年11月2日 06:55
販売管理システムから出力した売上データを、商品カテゴリ別や部署別に集計するような業務がありますよね。ところが、売上データには商品コードや担当者コードしかなく、商品名やカテゴリ、所属部署などは別のマスターファイルに保存されていることもあります。
例えば、商品カテゴリ別の売上を集計するには、商品コードを手掛かりに、VLOOKUP / XLOOKUP関数で商品カテゴリを取り出し、売上明細データに列を追加する方法があります。しかし、集計する項目が増えるたびに列や数式を追加するのは面倒です。
そこで活用したいのが、「Power Pivot」です。複数の表を関連付けることで、元の表に列を追加せずにピボットテーブルで集計できます。複数のマスターを参照して集計する作業では、特に効果的な方法です。
3つの表をデータモデルに追加して関連付ける
ここでの課題は、集計に必要な情報が3つの表に分かれていることです。VLOOKUP / XLOOKUP関数を使って必要な情報を取り出す方法もありますが、集計する項目ごとに列を追加することになります。
また、通常のピボットテーブルでは、基本的に1つの表を集計元とするため、3つの表をそのまま組み合わせることはできません。Power Pivotなら、表を結合せずに集計できます。
Power Pivotでは、複数の表を「データモデル」に追加して関連付けることができます。今回のように、売上明細と複数のマスターを組み合わせて集計する場合に適しています。
なお、データモデルに追加する順番に決まりはありませんが、元の表に見出し行が設定されている場合は、[先頭の行を列見出しとして使用する]にチェックを付けてください。表を関連付ける際の目安になります。また、Power Pivotを初めて利用する場合は、データ分析アドインを有効化するように促すメッセージが表示されます。
注意したいのは、商品マスターの商品コードや、社員マスターの社員番号が重複していないことです。売上明細データには同じ商品コードや担当者コードが何度も登場しますが、マスター側にはコードごとに1件のデータがある、という関係を前提とします。関連付けるフィールドのデータ型も揃えておきます。
ダイアグラムビューに切り替えて、3つの表を関連付けましょう。この設定を「リレーションシップ」と呼びます。表同士に共通するコードを指定します。今回のデータでは、次の2つを設定します。
- 売上明細データの「商品コード」と、商品マスターの「商品コード」
- 売上明細データの「担当者コード」と、社員マスターの「社員番号」
元の表にない項目を使って売上を集計する
リレーションシップの設定後にピボットテーブルを作成します。フィールドリストに3つの表が表示される点が通常のピボットテーブルとの違いです。
これで、3つの表に含まれるフィールドを組み合わせて集計できます。例えば、商品カテゴリ×所属部署の売上金額や、営業エリア・担当者×商品カテゴリの販売数量などを集計できます。
商品カテゴリや所属部署、営業エリアは売上明細データにはない項目ですが、リレーションシップを設定しているため、そのまま集計に利用できます。
元の売上明細やマスターの内容が変更された場合も、データモデルのデータを更新すれば、設定済みのリレーションシップを使って集計し直せます。新しいデータに合わせて、VLOOKUP / XLOOKUP関数を入力し直す必要はありません。
ただし、少数の項目を参照するだけなら、VLOOKUP / XLOOKUP関数を使うほうが手軽です。Power Pivotが向いているのは、複数のマスターを参照し、集計する項目を何度も切り替えるような場面です。
売上以外にも、受注情報と顧客マスター、在庫情報と商品マスターなどを組み合わせる場合に応用できます。集計のたびにマスターを参照して列を追加しているなら、Power Pivotを使う方法も検討してみてください。




































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