レビュー

マウス派にぴったり! Windows 10の仮想デスクトップ切り替えツール「VDSwitcher」

デスクトップ四辺へのカーソル移動で番号を表示、ホイール操作で切り替え

「VDSwitcher」v1.0

 「VDSwitcher」は、Windows 10の仮想デスクトップをマウス操作で簡単に切り替えられるようにするツール。64bit版を含むWindows 10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 Windows 10には複数のデスクトップを作成して切り替えられる“仮想デスクトップ”機能が標準で搭載されている。目的や用途ごとに作業環境を使い分けられる便利な機能だが、マウスで切り替えるにはわざわざ“タスク ビュー”を開く必要があるせいか、あまり普及が進んでいないように見受けられる。

 そこで試してほしいのが、今回紹介する「VDSwitcher」だ。このソフトはタスクトレイ常駐型になっており、デスクトップ四辺にマウスカーソルを移動させると、現在利用している仮想デスクトップの番号を画面中央に表示してくれる。その状態でマウスホイールを回転させると、隣の仮想デスクトップへ簡単に切り替えることが可能。デスクトップの切り替え時に効果音が再生されるのもわかりやすい。本ソフトは「SylphyHorn」のコードを参考に制作されているとのことだが、「SylphyHorn」はキーボード操作が中心のユーザーに向いているのに対し、「VDSwitcher」はマウス操作がメインのユーザーに適している。

【「VDSwitcher」の利用イメージ。キャプチャーツールとの相性のせいか、デスクトップの切り替え処理が多少ぎこちないが、実際はもっとスムーズだ】
仮想デスクトップ切り替えツール「VDSwitcher」の動作

 欠点を挙げるとすれば、カスタマイズのためのユーザーインターフェイスが提供されておらず、設定ファイル(VDSwitcher.exe.config)を編集する必要がある点だろう。しかし、おすすめのサンプル設定が用意されているのは親切だ。設定ファイルそのものはXML形式で、「メモ帳」さえあれば書き換えることができる。マニュアルを参考に、自分の使い方にマッチした設定を見つけてほしい。

おすすめのサンプル設定が用意されているのは親切

ソフトウェア情報

「VDSwitcher」
【著作権者】
ちょん 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(18/03/11)