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Canva、「Affinity 3.0」を永久無償提供 ~ピクセル・ベクター・DTPを統合して生まれ変わる

Windows/Mac対応(x64/ARM64)、iPad版も準備中

Canva、「Affinity 3.0」をリリース

 豪Canvaは10月31日(日本時間)、統合グラフィックスツール「Affinity 3.0」をリリースした。永久に無償で提供するとしている。

 「Affinity」は、プロフェッショナル向けのグラフィックスツール。Adobe製品に匹敵する機能を備えていながら、買い切りの永続ライセンスとして手頃な価格で販売されている点が人気を博している。2024年3月、オンラインのビジュアルツールキット「Canva」を運営する同社に買収された。

 「Affinity 3.0」では、これまで個別だった3つのツールが統合された。

  • ピクセルグラフィックスツール:Affinity Photo
  • ベクターグラフィックスツール:Affinity Designer
  • レイアウト(DTP)ツール:Affinity Publisher

 これらはツールバーで簡単に切り替えが可能で、「Canva」のアカウントさえあればすべて無償で利用できる。ただし、画像生成AI「Canva AI」だけは別で、「Canva」の有償プラン(Pro、Business、Enterprise)への加入が必要だ(年額8,300円より)。

ピクセル、ベクター、レイアウトを切り替え。「Canva AI」だけは有料

 対応OSはWindows/Mac。Windows版はARM64プラットフォーム(Windows on Arm)もサポートする。間もなくiPad版もリリースされるとのこと。

 なお、v3でv1/v2のファイルを開くことはできるが、その逆はサポートされていないので注意(v2はこれまで通り利用可能で、購入済みのライセンスも使える)。また、中国で「Affinity 3.0」を利用することはできない。