ターミナルを統合した「Visual Studio Code」v1.2が安定版に

「Visual Studio Code」v1.2.0

ターミナル機能が「Visual Studio Code」へ統合

　米Microsoft Corporationは6日（現地時間、以下同）、マルチプラットフォーム対応のコードエディター「Visual Studio Code」の最新安定版v1.2.0を公開した。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10に対応する。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

　「Visual Studio Code」は、「Electron」や「TypeScript」といった技術で開発されたWeb開発者向けのテキストエディター。効率的で強力なデバッグ機能やビルトインの「Git」サポートなどが特徴で、月1回のペースで新しい安定版が提供されている。

　v1.2の目玉は、ターミナル機能が「Visual Studio Code」へ統合されたこと。初期バージョンであるため機能は限定的ながら、好みのシェル（Windows環境の場合は「コマンド プロンプト」など）がターミナルパネルで利用できるようになる。ターミナルパネルは［表示］－［Toggle Integrated Terminal］コマンドまたは［Ctrl］＋［`］キーで表示をON/OFFすることが可能。

　さらに、編集機能では不要な空白を自動で削除する機能や、［Alt］＋［Enter］キーで検索キーワードに合致する部分をすべて選択して同時編集できるようにする機能、変数や関数などの定義をその場で表示する“ピーク”をリサイズする機能などが追加された。またCSS変数がサポートされ、コードの入力補完機能“IntelliSense”や“ピーク”で利用できるようになった。

［Alt］＋［Enter］キーで検索キーワードに合致する部分をすべて選択して同時編集

CSS変数がサポートされ、“IntelliSense”や“ピーク”で利用可能に。“ピーク”をリサイズする機能も

　そのほかにも、「ESLint」「TSLint」への対応強化、デバッグ機能の改善、拡張機能のAPI拡充などが行われた。「Visual Studio Code」の心臓部である“Monaco”エディターを単体でリリースするためのAPI整備も行われているという。