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マイクロソフト、Windows 10 Anniversary Updateでの日本語環境への対応強化をアピール

「Cortana」が電車や日本の航空会社の運行情報を答えられるように

Windows 10 Anniversary Updateでの日本語環境への対応強化

 日本マイクロソフト(株)は5日、Windows 10 Anniversary Updateのプレスセミナーを開催した。同セミナーではWindows 10の無償アップグレード期間中の報告やWindows 10 Anniversary Updateでの強化点、特に日本語環境への対応強化が説明された。

 Windows 10 Anniversary Updateでの強化点としては、さまざまなアプリにペンで書き込みができる“Windows Ink”に関し、暑中見舞いはがきを「画面スケッチ」アプリ取り込み、ペンやデジタル定規を使って校正を入れるデモンストレーションが行われた。“Windows Ink”はAPIとして提供されるため、アプリに手書き機能を組み込むのも容易だという。また、“Windows Hello”がWebサイトでの認証に利用できるようになった(現在のところは「Microsoft Edge」のみがサポート)ことや、拡張機能対応など「Microsoft Edge」の強化点などが説明された。

“Windows Ink”

 さらに、日本語環境への対応強化が解説された。手書きによる文字入力パネルからマス目が省かれ、字間を気にせず文字入力ができるようになったほか、文字の認識精度も高くなっているという。また、フォントも頻度の高い漢字を小さな画面でも読みやすいようにバランスが調整されたほか、「Microsoft Edge」でのフォント品質が向上しているとのこと。加えて「メール」アプリでは、31社の国内プロバイダーのメールに対応し、祝日の表示も可能になった。

手書きによる文字入力パネル

 「Cortana」の強化点に関しても説明があり、ロック画面から利用できるようになった以外にも、日本語・日本の慣習への対応が強化された。たとえば、電車や日本の航空会社の運行情報を答えられるようになったとのこと。また、日本語の発声も合成音声だったものから声優を起用することでより自然になってきたほか、音声認識の精度も向上しているという。

電車の運行情報を表示
日本語の発声がより自然に

 さらに、複数回のやりとりをして目的の情報を得る“マルチターン”に対応したことも説明された。例として『旅行に行きたい』という質問から、都会と自然のどちらに行きたいかなどのやりとりを経て、最終的にマウイ島への旅行を提案されるデモンストレーションが行われた。

『旅行に行きたい』という質問から……
複数のやりとりを経て
マウイ島への旅行が提案された

 そのほか、単位変換や海外の時刻を答える機能も追加されているという。