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ディープラーニングを採用した新変換エンジン搭載の「ATOK 2017」が発表

学習機能で蓄積した情報が原因の変換ミスが解消され、誤変換が30%削減

「ATOK 2017 for Windows」

 (株)ジャストシステムは1日、定番の日本語入力システム「ATOK」の次期バージョン「ATOK 2017 for Windows(以下、ATOK 2017)」を発表した。「ATOK 2017」の主な変更点は、10年ぶりに日本語変換エンジンを刷新したこと。

 新しい変換エンジン“ATOKディープコアエンジン”では、これまでの伝統的な変換アルゴリズムに、ディープラーニングを利用して抽出した日本語の特徴が取り込まれた。従来の変換アルゴリズムが選択した候補と、新しい変換アルゴリズムが選択した候補を比較し、より自然な変換候補を提示できるという。また、これまで学習機能で蓄積した情報が、場合によっては思い通りの変換を妨げていた現象が解消され、誤変換が30%削減されているとのこと。

新しい変換エンジン“ATOKディープコアエンジン”を搭載
誤変換が30%削減
“ATOKディープコアエンジン”による変換の例
誤ってアルファベットで入力されたローマ字から日本語を入力したかったことを判別し、ガイダンスで再変換の操作方法を通知

 さらに、機能自体を知らなくても便利な機能を使いこなせるように操作方法が見直された。たとえば、日本語入力がOFFの状態で日本語を入力した場合、入力されたローマ字から日本語を入力したかったことを判別し、ガイダンスで再変換の操作方法を通知するようになっている。

 そのほか変換辞書の語彙が拡充され、時事用語に加えて珍しい犬・猫などの品種名や、外国人名、海外地名が増強された。

 発売日は2017年2月3日で、一通りの機能を備えた「ATOK 2017 for Windows [ベーシック]」は通常版が8,000円(税抜き)、“岩波国語辞典”などの連携電子辞典を搭載するなど機能を追加した「ATOK 2017 for Windows [プレミアム]」は通常版が12,000円(税別)で販売される予定。現在、予約が受け付けられている。

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