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ジャストシステム、次期「ATOK」を発表 ~ディープラーニング技術を活用して入力ミスを修正可能に
最新版は単体での提供方法がサブスクリプション方式の「ATOK Passport」のみに変更
2017年12月5日 15:02
(株)ジャストシステムは5日、定番の日本語入力システム「ATOK」の次期バージョンを発表した。発売日は2018年2月1日。次期バージョンでは、入力ミスの自動修復機能“ATOKディープコレクト”が搭載される。
“ATOKディープコレクト”では、これまで「ATOK」に搭載されていた入力支援機能に加え、ディープラーニング技術を適用することで、より高度な自動修復を実現している。打鍵されたキーの並びから日本語としての異質さを検出し、より自然な日本語らしい文字列の組み合わせを予測できるとのこと。
例えば、“ひつようつぉあれる”と入力された場合に“必要とされる”へ自動修復したり、“めんきせをもとめる”と入力された場合に“面積を求める”と自動修復することが可能。同社によると修復率が35%向上しているという。
さらに、自分が入力した文字の傾向を確認できる“ATOK マンスリーレポート”機能も搭載される。“ATOK マンスリーレポート”では、入力した文字数やタイプミスの傾向といった情報を月単位で確認可能。また、「ATOK 2017」から搭載されている変換エンジン“ATOKディープコアエンジン”の性能も向上しているほか、変換辞書の語彙も拡充される。
そのほか、最新版は単体での提供方法がサブスクリプション方式の「ATOK Passport」のみに変更される。「ATOK Passport」は、常に最新の「ATOK」を、Windows/Mac/Android搭載のデバイス10台まで利用可能。月額286円(税抜き)の“ベーシック”と月額476円の“プレミアム”の2エディションが用意されており、“プレミアム”では、“ベーシック”の機能に加え、『広辞苑 第七版』などの辞書を検索・参照できる“ATOKクラウド辞典サービス”といった“ATOKクラウドサービス”を利用できる。
なお、同日発売予定の「一太郎2018」には、「ATOK for Windows 一太郎2018 Limited」が同梱されるほか、2月1日以降も店頭やECサイトでは「ATOK 2017」のパッケージ版の提供が継続されるとのこと。
訂正のお知らせ:記事初出時、最新版「ATOK」の提供方法に不正確な記述があったため、訂正いたしました。