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「Google Chrome 59」は“ヘッドレス”モードをサポート ~ベータ版でテスト中

“V8”エンジンも更新、メモリ消費量の削減に期待

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Google Inc.は2日(現地時間、以下同)、公式ブログ“Chromium Blog”で、4月27日付でリリースした「Google Chrome 59」のベータ版に導入された新機能や機能改善を明らかにした。

 「Google Chrome 59」の目玉は、“ヘッドレス”モードがサポートされること。これはインターフェイスなしで「Google Chrome」を実行するモードで、単体テストを自動化したり、アプリにWebページのスクリーンショット機能を組み込むといった用途に利用できる。“ヘッドレス”モードに対応する環境は当面の間Mac/Linuxに限られるが、近いうちにWindowsもサポートされるという。

 また、JavaScriptエンジン“V8”がv5.9へアップグレードされ、インタープリター“Ignition”と新しい最適化コンパイラー“Turbofan”が初期状態で有効化された。“Ignition”はすでにメモリの少ないAndroid端末でテストされており、メモリーの消費量削減やWebアプリケーションの起動時間短縮に寄与するという。

 そのほかにも、Mac環境で通知機能がOSネイティブとなる。また、サービスワーカーでナビゲーションプリロードがサポートされた。サービスワーカーの起動とネットワークの応答を並行処理するといったことが可能となるため、ナビゲーションにおける遅延を最小限に抑えることができる。

 「Google Chrome」ベータ版は、Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、3日付で公開された最新版v59.0.3071.36が同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
59.0.3071.36(17/05/03)