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Apple、「macOS Sierra 10.12.5」を公開 〜「Boot Camp」が「Creators Update」に対応

「Safari 10.1.1」とともに脆弱性の修正も多数施される

「macOS Sierra 10.12.5」

 米Apple Inc.は15日(現地時間)、「macOS Sierra 10.12.5」を公開した。現在、「App Store」アプリからアップデート可能。同日付けで「Safari 10.1.1」もリリースされている。

 「macOS Sierra 10.12.5」では、「Boot Camp」を利用した「Windows 10 Creators Update」のメディアフリーインストールがサポートされたほか、USBヘッドフォンで再生する際にオーディオが途切れることがある問題が修正された。また、将来的な“Mac App Store”のアップデートに備えた互換性の強化が行われているという。

 そのほかにも、本バージョンでは脆弱性の修正が行われている。同社が公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性の件数はCVE番号ベースで37件。脆弱性の内容は権限昇格や任意コードの実行、情報漏洩、サンドボックス機構の回避などなど多岐にわたり、一部は旧バージョンの「OS X El Capitan 10.11.6」「OS X Yosemite 10.10.5」にも影響する。

 一方、「Safari 10.1.1」ではCVE番号ベースで26件の脆弱性が修正された。細工が施されたWebコンテンツを処理すると任意のコードが実行される問題や、アドレスバーの偽装につながる問題、クロスサイトスクリプティング攻撃を受ける問題などが修正されている。