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Microsoft、パワポのプレゼンを通訳・翻訳する「Presentation Translator」を一般公開
“Microsoft Garage”プロジェクトの一環。異なる言語での質疑応答も可能
2017年7月13日 07:47
米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、「Microsoft PowerPoint」向けのアドイン「Presentation Translator」を一般公開した。本アドインは“Build 2017”カンファレンスでデモされていたもので、プレゼンテーションを同時通訳したり、ライブ字幕を表示することができる。
「Presentation Translator」は、自由なアイデアに取り組む社内プロジェクト“Microsoft Garage”の一環として開発されたアドイン。日本語を含む10カ国語での翻訳と音声読み上げに対応するほか、60カ国語以上のテキスト翻訳に対応しており、ほぼリアルタイムで字幕を表示することができる。
さらに、モバイル端末へインストールした「Microsoft Translator」アプリなどと連携させれば、好きな言語へプレゼンテーションを翻訳して楽しむことが可能。プレゼンターと異なる言語で質疑応答を行うこともできる。そのため、障害を持つユーザーがプレゼンテーションに参加できるようにするためのアクセシビリティツールとしての役割も期待されている。
本アドインには同社のクラウドサービス“Microsoft Translator API”が用いられており、機械学習技術を応用した高品質な翻訳が利用可能。また、スライドやノートの語彙を読み取って、専門用語や技術用語、製品名、地名などを的確に認識できるよう、音声認識エンジンをカスタマイズすることもできるという。
「Presentation Translator」は、64bit版を含むWindows 8/8.1/10およびWindows Server 2012に対応しており、「PowerPoint 2013」「PowerPoint 2016」で利用可能(「Microsoft Office 365」を推奨)。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。なお、動作には「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime」、「Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」、「.NET Framework 4.5.2」以降などが必要だが、インストールの際に自動で追加セットアップされる。
ソフトウェア情報
- 「Presentation Translator - A Microsoft Garage Experimental Project」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8/8.1/10およびWindows Server 2012
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.1(17/07/11)