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「Firefox 56」が正式版に 〜スクリーンショット機能やタブを送る機能を追加
18件の脆弱性を修正
2017年9月29日 08:28
Mozillaは28日(米国時間)、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版v56.0を公開した。「Firefox 56」ではスクリーンショット機能“Firefox Screenshots”が利用できるようになったほか、“Send Tabs”をはじめとする便利な機能が追加されている。
“Firefox Screenshots”は、以前“Firefox Test Pilot”でテストされていたもの。「Firefox 55」で一部ユーザーに対してテスト導入されていたので、すでに利用したことがあるユーザーもいるかもしれない。閲覧ページをスクラップしたり、一部分をメモしておくのに役立つ機能で、他のユーザーとシェアするのも簡単になっている(参考記事)。
一方“Send Tabs”は、閲覧ページを簡単に他の端末と共有するための機能だ。スマートフォンで見つけたページをあとでゆっくりデスクトップPCで閲覧したい場合や、デスクトップPCで検索した店舗情報をスマートフォンに送りたい場合に便利。わざわざURLをメールで自分に送るといった手間を省くことができる。
“Send Tabs”は、設定の同期機能“Firefox Sync”をベースとしているので、あらかじめそれぞれの端末で“Firefox Sync”をセットアップしておく必要がある。PCからタブを送る場合は右クリックメニューの[タブを端末に送る]コマンドを、スマートフォンからタブを送る場合は画面右上のメニューから[共有]−[他の端末に送信]コマンド(一度利用するとメニューの上部にも専用のボタンが追加されるようだ)を選択すればよい。
そのほかにも、住所データを同期してWebページで自動入力する機能(英語版のみ)などが搭載されているという。
なお、本バージョンでは18件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が2件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が8件、“低”が2件となっている。
「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでにインストールされている場合は更新機能を利用してアップデートすることも可能。