Mozilla、「Firefox 57」改め「Firefox Quantum」を発表 ～従来バージョンの2倍高速

「Firefox Quantum」ベータ版

　Mozillaは26日（米国時間、以下同）、「Firefox Quantum」を発表した。アーキテクチャーとユーザーインターフェイスを大刷新した「Firefox 57」をアピールするため、今回新たな名前が付けられた。

　「Firefox Quantum」でまず注目すべきは、そのパフォーマンスだ。技術的な最適化に終始するのではなく、体感的なパフォーマンスを重視した開発を行ったほか、マルチコアCPUのポテンシャルを引き出すため「Rust」言語で新たに書き直されたCSSエンジンを採用したことにより、従来バージョンより約2倍もの高速化を果たしているという。

　また、“Photon”プロジェクトでテストされていた新しいユーザーインターフェイスが導入される。「Firefox Quantum」のデザインは、ユーザーのニーズを第一に考えたモダンなもので、角ばったタブやスムーズなアニメーションが特徴。高解像度モニターでの利用やタッチ操作を主体としたタブレットでの使い勝手も配慮されている。

　よく使う機能を手の届く場所へシンプルにまとめたミニマムなデザインも魅力で、たとえばアドレスバーにはあとで読むサービス“Pocket”が統合されているほか、ブックマークやリンクのコピーを行うためのコマンドメニューが導入されている。ツールバーには保存済みコンテンツへのアクセスを統合した“Library”ボタンが新設され、ブックマークやあとで読むサービス“Pocket”、閲覧履歴、ダウンロード、他のデバイスと同期したタブ、スクリーンショットなどへ簡単にアクセスできる。

アドレスバーにはあとで読むサービス“Pocket”が統合。ブックマークやリンクのコピーを行うためのコマンドメニューも

ツールバーには保存済みコンテンツへのアクセスを統合した“Library”ボタンが新設

新規タブページ

カスタマイズ画面

　「Firefox 57」改め「Firefox Quantum」は、11月14日に正式リリースされる予定。一足先に「Firefox Quantum」を体験したいユーザーのために、ベータ版や“Developer Edition”も用意されている。