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「Thunderbird」v52.4.0が正式公開、メーリングリストへの返信に関する仕様を改善

不具合や脆弱性の修正も

「Thunderbird」v52.4.0

 Mozillaは6日(米国時間)、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v52.4.0を公開した。今回のアップデートでは[メーリングリストへ返信]コマンドの仕様が変更されたほか、不具合や脆弱性の修正が行われている。

 「Thunderbird 52」以降ではメーリングリストへ返信する際、“Reply-to”ヘッダーを無視して“From”ヘッダーのメールアドレスへメッセージを送信するようになっている。本バージョンでは、この挙動を以前のバージョンのものへ戻すためのオプション“mail.override_list_reply_to”が追加された。このオプションは、“設定エディター”で編集することが可能。“設定エディター”は、[Alt]キーを押すと現れるメインメニューで[ツール]-[オプション]コマンドを選択して設定ダイアログへアクセスし、[詳細]タブにある[設定エディター]ボタンを押すと開くことができる。

「Thunderbird 52」で変更されたメールアドレスへの返信に関する仕様を旧仕様へ上書きするオプションが追加。“設定エディター”で変更できる

 そのほかにも、特定条件下でIMAPフォルダーに格納されたメッセージに添付された画像が同期されていなかった問題などが修正された。また、脆弱性の修正も行われているとのことだが、執筆時現在、セキュリティアドバイザリが更新されていないため詳細は不明。明らかになり次第、追ってお伝えする。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。インストール済みの場合は、自動更新機能でアップデートすることもできる。Windows版はWindows XP/Server 2003以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。