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Microsoft、「Windows 11」ベースの開発者向け仮想マシンを無償公開

「Hyper-V」、「VMWare」、「VirtualBox」、「Parallels」に対応

Microsoft、「Windows 11」ベースの開発者向け仮想マシンを無償公開

 米Microsoftは11月18日現地時間)、開発者向けに提供しているWindows仮想環境を更新した。「Windows 10 バージョン 21H1」から「Windows 11」へとアップグレードされている。

 同社はWindowsアプリ開発の利便性を図るため、最新バージョンのWindows、開発ツール、ソフトウェア開発キット(SDK)、サンプルをセットにした仮想マシンを定期的に更新しているが、OSをWindows 11にして提供するのは今回が初めてとなる。

 具体的な内容物は以下の通り。

  • 「Window 11 Enterprise」(評価版)
  • 「Windows 10 SDK バージョン 2004」(10.0.19041.0)
  • 「Visual Studio 2019」(10月9日現在の最新版。UWP/.NET デスクトップ開発/Azureのワークフローが有効化されているほか、「Windows Template Studio」拡張機能がインストール済み)
  • 「Visual Studio Code」(10月9日現在の最新版)
  • 「Windows Subsystem for Linux」(WSL、「Ubuntu」がインストール済み)
  • 開発者モードが有効化済み
  • 「Windows Terminal」

 仮想マシンは「Hyper-V」、「VMWare」、「VirtualBox」、「Parallels」向けの4種類が用意されている。仮想PCソフトのなかにはデフォルトで「TPM 2.0」が有効になっておらず、Windows 11のインストールが困難なものもあるが、配布されている仮想マシンは「TPM 2.0」バイパスが有効化されているようで、動作に支障はない。

「VirtualBox」向けの仮想マシン。展開後のサイズは20GB弱となる
「VirtualBox」がインストール済みであれば、仮想マシンファイルをダブルクリックするだけでインポート可能
インポートの開始

 これらの仮想マシンは、2022年1月9日まで無償で利用可能。評価版OSの期限が切れる前には、また新しい仮想マシンが用意されているはずだ。