NEWS(09/10/14 14:53)
致命的な脆弱性を多数修正、セキュリティを強化した「Adobe Reader」v9.2.0が公開
JavaScriptの特定機能をブロックする機能を搭載、スクリプト実行時の警告も改善
米Adobe Systems Incorporated.は13日(現地時間)、「Adobe Reader」v9.2.0を公開した。本バージョンでは、深刻度が4段階中で最高の “Critical”と判定された致命的な脆弱性が多数修正されている。すでにこれらの脆弱性を利用した攻撃も確認されているとのことで、早急なアップデートが必要だ。
また、今回修正された脆弱性は旧バージョンのv8/7シリーズにも影響し、これらについても最新版のv8.1.7/7.1.4が用意されているほか、製品版「Adobe Acrobat」向けにもアップデートプログラムが公開されている。
さらに、v9.2.0/8.1.7ではセキュリティ関連の機能が強化。特定のJavaScriptの機能をブロックするブラックリスト機能を搭載したほか、JavaScriptの実行が設定でOFFになっている場合にPDF文書内でスクリプトが実行されると、画面上部へ警告バーが現れ、ユーザーへ注意を促すようになった。警告バーでは、JavaScriptの実行を一時的にONにすることもできる。
「Adobe Reader」v9.2.0は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。また、すでに本ソフトを利用中のユーザーは[ヘルプ]-[アップデートの有無をチェック]メニューなどからオンラインアップデートも可能。
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated.
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 9.2.0(09/10/13)