NEWS(10/08/19 15:26)

自動入力機能や拡張機能の同期に対応した「Google Chrome」v6のベータ版が公開

スクリプトの実行速度が向上、ユーザーインターフェイスも改良されてコンパクトに

「Google Chrome」v6.0.472.36「Google Chrome」v6.0.472.36

 米Google Inc.は11日(現地時間)、同社製Webブラウザー「Google Chrome」の次期バージョンv6のベータ版を公開した。Windows XP/Vista以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。現在、同社のWebサイトから16日に公開された最新版v6.0.472.36をダウンロードできる。

 v6のベータ版では、ユーザーインターフェイスが改善され、以前のバージョンよりもよりシンプルになった。たとえば、ツールバー上にある[ページ メニュー]ボタンが廃され、当該ボタンのプルダウンメニューの各項目が、[Google Chromeの設定]ボタンのプルダウンメニューーへ統合されている。メニュー項目も整理されており、とくに[編集]や[Zoom]といった項目では、これまでサブメニューとして提供されていた機能をコンパクトに並べて表示し、わざわざサブメニューを開かなくても利用できるように改良されている。

“自動入力(Autofill)”機能“自動入力(Autofill)”機能

 また、“自動入力(Autofill)”機能が新たに追加された。あらかじめメールアドレス・住所・氏名・クレジットカード番号といった個人情報を登録しておくと、次回からはWebフォームをクリックするだけで登録済みの個人情報を自動入力できるというもので、一度入力したWebフォームの情報をもとに個人情報を自動登録することも可能。ただし、クレジットカード番号については自動登録はされず、ユーザーの同意が必要となっている。Webサービスのアカウントを作成したり、オンラインショッピングで買い物をする際などに重宝しそうだ。

“自動入力”と“拡張機能”の同期が可能に“自動入力”と“拡張機能”の同期が可能に

 さらに、“自動入力”のデータは、本ソフトが搭載する同期機能を利用して複数の「Google Chrome」で共有することも可能。本バージョンから拡張機能の同期にも対応しており、どのPCからも同じ設定で「Google Chrome」を利用できる。

 そのほか、さまざまな不具合が解消され安定性が向上したほか、スクリプトエンジンがさらに改善されている。同社によると、JavaScriptのベンチマークとして有名な“V8 Benchmark Suite”“SunSpider JavaScript Benchmark”では、v5のベータ版に比べ共に約15%の高速化を果たしているとのこと。

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.472.36(10/08/16)

(柳 英俊)