NEWS(11/10/06 16:18)

「VMware Player」v4.0が公開、Bluetoothデバイスの共有や仮想HDオーディオが追加

仮想マシンで利用できるメモリが64GBにまで拡大

「VMware Player」v4.0「VMware Player」v4.0

 米VMware, Inc.は4日(現地時間)、仮想PCソフト「VMware Player」v4.0を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および同64bit版などに対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードの際は無償のユーザー登録が必要。

仮想マシンで利用できるメモリが64GBにまで拡大仮想マシンで利用できるメモリが64GBにまで拡大

 メジャーバージョンアップとなるv4.0では、仮想マシン機能に多くの改良が施されている。仮想マシンで利用できるメモリが64GBにまで拡大されたほか、ホストOS上のBluetoothデバイスを仮想マシン上のWindowsと共有できるようになった。仮想マシン上のWindows Vista/7で“RealTek ALC888”互換の仮想HDオーディオデバイスが利用可能になったのも大きな改善だ。

 また、ディスプレイ技術の改良も進んでいる。仮想PC上のアプリケーションをホストPC上のアプリケーションのように利用できる“Unity”機能がより快適に利用できるようになったほか、マルチモニターへの対応が改善され、仮想マシンを再起動することなくプロジェクターを接続して外部出力するといったことが可能になっている。

 そのほか、v4.0の仮想マシンでは仮想化されたxHCIのUSBコントローラーを介したUSB 3.0デバイスもサポートされている。しかし、一般的なWindowsにはxHCIドライバーが搭載されていないので、WindowsがゲストOSの場合は利用できない。ゲストOSが「Ubuntu 10.10」をはじめとするLinuxカーネルv2.6.35以降を搭載したOSならば、設定を変更することで利用可能になる。

 なお、本バージョンから「VMware Player」の実行に64bit CPUが必要になっているので注意。「CPU-Z」などのユーティリティで、CPUが64bit対応かどうか事前に確認してから利用しよう。また、64bit OSをゲストOSとして利用する場合は、インテル製CPUの場合は仮想化支援機能“VT-x”のサポート、AMD製CPUの場合はロングモードでのセグメントリミットをサポートしている必要がある。

「Windows Developer Preview(Windows 8)」の実行「Windows Developer Preview(Windows 8)」の実行

仮想PC上の「Ubuntu」で動作するアプリケーションを“Unity”でWindowsアプリのように利用仮想PC上の「Ubuntu」で動作するアプリケーションを“Unity”でWindowsアプリのように利用

【著作権者】
VMware, Inc.
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0.0(11/10/04)

(柳 英俊)